エレクトロビット(Elektrobit)は(9月4日、米国・東部時間)、9月10日から12日までイリノイ州シャンバーグで開催されるCOMVEC 2024で次世代トラック向けのスマートコックピット技術をデモし、自社が予知保全の世界でも革新を促進し、新たな収益創出の可能性を実現する手段を提案する。
COMVEC 2024のブース113で、次世代トラック向けのスマートコックピットテクノロジーを披露するエレクトロビットは、エネルギーコストの上昇、顧客からの価格圧力、ドライバー不足、規制の厳格化、環境法の厳格化、迅速な配送に対する需要の高まりなどの課題を認識しており、ルートの最適化、予測メンテナンス、車両状態のリアルタイム監視を通じて、トラック輸送の有益性を最大限に活用することを提案している。
COMVECでは、COVESA(コベサ)社の車両信号仕様(VSS)準拠のAndroid環境下で効率的なHMI開発とソフトウェア サービス アプリケーション統合させた商用車の予知保全のための独自技術デモを行い、新しいフリートサービスの車両への統合を簡素化する方法を示す。
エレクトロビットは車両コックピットのソフトウェア プラットフォームをサードパーティ デベロッパーに開放することで、ドライバーとフリートオペレーターに新しい機能を提供。
スマートフォンを使うエンドユーザーが、デバイスにダウンロードするアプリを選択できるのと同じく、トラックドライバーが自身のニーズに合うアプリを選択できるようになる。またこれは商用車とフリート業界に、新たな収益創出の機会を提供するという。
このエレクトロビットの提案についてCOVESAのエグゼクティブ ディレクターを務めるSteve Crumb氏は、「新たなデジタル体験を実現するCOVESAの車両信号技術(VSS)は、車両データを自由に使用する手段を再定義します。
この広く採用されているオープンデータモデルは、車内外での使用をサポートします。断片化されたデータの課題に対処することでVSSは新たな拡張性への道を開きます。これはElektrobitのソリューションで実証されています」と述べた。
上記デモに加えて、Elektrobitのソフトウェア定義車両戦略製品管理担当シニアディレクターのモーリッツ・ノイキルヒナー博士(Moritz Neukirchner)が、9月10日午後1時30分から3時まで(米国・東部時間)、エグゼクティブ トラックパネル「ユーザーと消費者のエクスペリエンス」で将来の UI/UX/CX エクスペリエンスについて講演する。
またエレクトロビットの最高売上責任者を務めるManoj Karwa氏(マノジ・カルワ)は、「ソフトウェアファーストの設計原則を優先することで、エレクトロビットは運用効率を高め、コストを削減し、商用車両の投資収益率(ROI)の向上に貢献することを目指しています。
デジタルコックピットの直感的な特徴と機能性を重視することは、ドライバーの獲得に役立つだけでなく、タイムリーな輸送に係る効率的な車両の稼働時間を確保する上で重要な役割を果たします」と語った。