現時点ではチームランキングを3位へと押し上げる
日産自動車は5月13日、ベルリンで開催されたフォーミュラE世界選手権シーズン10の第9戦と第10戦に参戦し、オリバー ローランド選手が両レースともに3位でゴールし表彰台を獲得した。
サッシャ フェネストラズ選手も力強い走りを見せて第9戦は9位に入賞したが、日曜日の第10戦では他のマシンとの接触によりリタイヤを喫した。
ダブルヘッダーとなる今回のレースで、ローランド選手は土曜日の決勝を15位からスタート、途中他車との接触でフロントウイングの一部を失ったものの、何度もオーバーテイクを決めて、順位を12位押し上げて3位でゴールした。
日曜日も同様に予選は16位スタートだったものの、レース序盤から順位を上げてトップ争いに食い込み、3位でゴールした。これにより両レースで合計30ポイントを獲得した。
過去3戦連続でポイントを獲得しているサッシャ フェネストラズ選手は引き続きポイント獲得を目指しレースに臨んだ。土曜日のレースでは16位からスタートし、ローランド選手と共に順位を追い上げ、途中他車との接触もあったものの挽回し、4戦連続のポイント獲得となる9位入賞を果たした。
17位からスタートした日曜日のレースでは何度もオーバーテイクを決めて順調に追い上げたが、激しいポジション争いの最中に、ライバル車がサッシャ選手のマシンに接触し、やむなくリタイヤとなった。
この今週末のレース結果により、日産フォーミュラEチームは、チームランキングで3位と順位を一つあげた。またドライバーズランキングではローランドは3位、フェネストラズは11位に位置している。
次戦のフォーミュラEは、5月24~26日に初開催となる上海国際サーキットで開催される。
オリバー ローランドがベルリンの表彰台でトロフィーを掲げる
この結果に際して日産フォーミュラEのゼネラルマネージャー兼日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクターであるトマソ ヴォルペ氏は、「今シーズンにおいてローランドは6度の表彰台に上がり、そのうちの2回は今週末に達成しました。
予選結果は決して良いものではありませんでしたが、決勝では積極的な戦略が奏功し、素晴らしい結果を出してくれました。一方で、フェネストラズは本当に残念でした。
彼は両レースで良い走りをしていましたが、いずれもアクシデントがあり納得のいく結果ではありませんでした。今シーズンの残り6レースで、最善の結果を目指したいと思います」と述べた。
またオリバー ローランド選手は、「土曜日のレースは、接触を避けながらもハードに攻めないとポジションを落としてしまう、非常に激しいレースでした。
また後方からのスタートだったため、少しでも早く順位をあげるためにエネルギーを使い過ぎてしまったため、後半でのエネルギーマネジメントに苦労しました。
日曜日も本当に速く、激しいレースでした。誰もが積極的に攻めて、ポジション争いも多かったのですが、とても楽しかったですし、今週末2度目の表彰台に立てたことを嬉しく思います。15位、16位のスタートから3位でゴールできたことは素晴らしい結果であり、次のレースでも攻めの姿勢を維持していきたいと思います」と話している。
更にサッシャ フェネストラズ選手は、「土曜日は順調に追い上げていたものの接触により順位を落としてしまいました。
日曜日はエネルギーマネジメントもうまくいっていたし、マシンのフィーリングも良かったので、最後の数週を攻める準備はできていました。もっと上の順位を狙えたはずでしたが、このような不運が続いてしまい、非常に悔しく思っています」と語っている。