住友ゴム工業は、6月1日から2日に鈴鹿サーキットで開催された国内最高峰の自動車レースのひとつ「2024 AUTOBACS SUPER GT・第3戦」にあたる鈴鹿3時間レースでDUNLOP(ダンロップ)がサポートするD’station Racingチーム(#777 Aston Martin Vantage GT3 evo)が、GT300クラスで今季初優勝を達成したことを発表した。
優勝したCharlie Fagg(チャーリー・ファグ)選手(左)、藤井誠暢選手(右)
この2日間では、D’station Racingチームがトップタイムで通過した予選の天候と打って変わり、翌日の決勝に於ける雨予報が発表されるなど、天候が心配されていたものの、実際の決勝レースでは終始ドライ路面でのレース展開となった。
当日のオープニングで、ホールショットを見せたのは4年振りにSUPER GTに復帰したD’station RacingのAston Martin Vantage GT3 evo。レース序盤から後続を寄せ付けないペースでリードを拡大していく。
レースは中盤を迎えても、DUNLOPタイヤのパフォーマンスを活かしたピット戦略が想定通りに機能。終始ライバルを圧倒して、2位に48秒の大差をつけてのポールトゥウィンを達成した。これによりD’station Racingチームとしては、予選のポール獲得に加えて、今季、GT300クラスでの初優勝を飾った。
「D’station Racing」の「Aston Martin Vantage GT3 evo」
なお今年からSUPER GTでは、タイヤの使用本数に関するレギュレーションが改正され、タイヤメーカーがクリアしなければならない技術的なハードルが格段に上がった。DUNLOPでは、今後もブランドのさらなる価値向上を目指し、コンマ1秒を争うモータースポーツに於いてタイヤ開発を強化していくと語っている。
またD’station Racingチームから出走した#777 アストンマーティンVantage GT3としては、シルバーストーンでの車両の初披露からわずか4ヶ月で、国際戦の初優勝を獲得。今回、ステアリングを握った藤井誠暢選手は、自身としても2016年以来のSUPER GTでの優勝であり、また英国車のアストンマーティンにとっても、SUPER GTシリーズ初の勝利となっている。
この栄冠を得て、アストンマーティンの耐久モータースポーツ責任者のアダム・カーター氏は、 「新型アストンマーティンVantage GT3が、GTベースの耐久レースのいかなるレベルでも成功できると確信していました。
その初勝利の舞台が日本であったということや、それがSUPER GTという名門レースであったこと、我々がこれまで一度もそのシリーズで優勝経験がなかったということ、そして何より2019年にパートナーシップを結んで以来この成功を達成するためにD’station Racingが行ってきた素晴らしい活動を考えると、とても満足いく結果が得られました。
併せてHeart of Racingがデトロイトで表彰台を獲得したことも喜ばしいです。両チームが、ル・マン24時間レースの準備が本格的に始まる前の週に、好成績を記録したことは、シーズンの最も重要な局面に向かう全員の自信にも繫がりますし、我々の体制を強く後押しすることになるでしょう」と鈴鹿での勝利を喜んだ。