法人事業ブランド〝ドコモビジネス〟や、共創を柱とする新事業ビジョン〝Re-connect X®〟を展開するNTTコミュニケーションズ( NTT Com )は1月30日、車室空間体験を介した行動変容分析や、そこからの店舗への誘引を試みる「実証実験/新しい体験と走ろう!」と題した新たなマーケティング実証を同日から愛知県長久手市の愛・地球博記念公園( モリコロパーク )で開始した。
実は、これまでもNTT Comは、トヨタ自動車並びにトヨタ紡織と共同でライドアトラクション用バスの〝MOOX( ムークス )on FCバス〟を仕立てて車室空間体験の実証実験(関連記事へのリンク)を行ってきた経緯がある。
今回NTT Comは、そんなかつての取り組みを背景に据えて車室空間体験の再提供と共に、新たにNTTドコモ事業も活用したデジタルマーケティングの検討を開始する。
それはドコモの会員基盤から得られる顧客属性や趣味嗜好などの情報を活かし、モビリティを使った周遊先の消費体験の促進を促す等、当該モビリティが走る周辺地域の賑わい活性化を目指すというもの。
今回の〝実証実験/新しい体験と走ろう!〟と題した(有償)実証では、愛知県の協力を得つつ、トヨタ自動車、トヨタ紡織、NTT Comの3社が用意したモビリティ内空間を介して、最寄り店舗への周遊を促すことを想定した施策ノウハウの蓄積を想定して行う。
より具体的にはトヨタ自動車とトヨタ紡織の協力を得て、モビリティエンターテインメント体験システムを搭載した次世代モビリティを用意。
これをモリコロパーク内に周遊させ、車両位置や乗員のジェスチャーに合わせてバーチャルコンテンツの映像を流したり、五感を刺激するデバイスを制御するなどで、移動を楽しん貰えるようにする。更にその上で、実店舗に訪れた際の顧客体験効果も併せて分析。将来の周遊促進効果に活かしていく考えという。
また将来的には、先に(2022年2月)実施したライドアトラクション用バスを使ったAR・XR体験コンテンツを、個々乗員の趣味趣向に合致させたものにカスタマイズしていくことにより、デジタルマーケティング効果の最大化を試みるなどの新たなノウハウ蓄積も図っていく構えだ。
ドコモの会員基盤と次世代モビリティの連携 将来イメージ図
各社の役割は以下の通り
NTT Com:車室空間体験者の行動変容分析や周辺施設への店舗誘引といったマーケティング施策の実証(車室空間体験実証)。
トヨタ自動車:運営統括、車室空間体験車両の提供・運行
トヨタ紡織:車室空間の企画、設計、開発
NTT Com:通信環境構築
実施期間と実施場所
実施期間:2024年1月30(火)~2月6日(火)
関係者向け実施日:2024年1月30日(火)、2月6日(火)
一般客向け実施期間:2024年1月31日(水)~2月5日(月)
実施場所:愛知県長久手市 愛・地球博記念公園(モリコロパーク)
車室空間体験実証への参加は、事前のオンライン予約または、当日現地での予約を受け付ける。詳細は当該URLリンクを参照されたい。