中国配車サービス最大手のDidi Chuxing(滴滴出行/以下、Didi社)とソフトバンクの合弁会社であるDiDiモビリティジャパンは6月24日、全国14県の以下エリアに於けるタクシー配車サービスを、7月1日(水)を以て中止すると発表した。
中止される地域は広域に及び、この結果DiDiがサービスを提供する都道府県は、現行25地域から14地域にまで縮小される見込み。この地域縮小を発表した理由は今春から消費市場に影響を与えている新型コロナ禍により、全国規模でタクシーの利用客が大きく減少しているためだ。
これまでDiDiは、中国人観光客のインパウンド利用も見込みつつマーケットシェア拡大を目指し積極的な営業展開を行ってきた。しかし利用顧客の減少が収まらないという逆風のなか、事業収益のバランスを取るべく経営の引き締めを図る構えのようだ。なおこれに伴い、来る7月13日より同社の配車アプリ利用顧客に対して、数百円の程度のアプリ利用料を徴収することを既存顧客に向けて発信している。
[サービス中止対象地域]
・北海道:
富良野市|南富良野町|占冠村|美瑛町|上富良野町|中富良野町
・青森:全地域
・秋田:全地域
・新潟:全地域
・群馬:全地域
・石川:全地域
・滋賀:全地域
・和歌山:全地域
・兵庫:
姫路市|赤穂市|相生市|宍粟市|たつの市|神崎郡|佐用郡|揖保郡|赤穂郡|稲美町|播磨町|淡路市|洲本市|南あわじ市
・広島:
福山市|旧豊浜町・旧豊町区域を除く呉市|浦崎町
・山口:全地域
・長崎:全地域
・大分:全地域
・宮崎:全地域
・沖縄:石垣市