DiDi(ディディ)モビリティジャパンは1月20日、運営するタクシー配車アプリ「DiDi 」(※1)に於いて、来日中国人観光客が日本国内でタクシーをスムーズに利用できるサービスの提供を1月より開始すると発表した。
同社は、このサービスを通じて、観光地での移動をさらに便利にすることでタクシー利用を促進。近年増加している中国人観光客によるタクシー需要を取り込むことで、提携タクシー会社ならびにタクシー業界全体の売上向上に寄与していきたいとしている。
1.中国インバウンド向け新機能・サービスの概要
DiDiのアプリは「中国版」と「グローバル版」の2種類が提供されており、中国では前者、日本では後者が利用されている。「グローバル版」アプリでは、昨年12月より「Alipay(アリペイ)」アカウントとの連携ができるように。降車時に現金やカードでの支払いが不要になる決済方法を開始した。また今回、「中国版」アプリの日本国内での利用を可能とし、訪日する際に改めて「グローバル版」アプリのダウンロードを不要とした。
2.中国インバウンド利用促進の展望
同社では、昨年10月の国慶節シーズンに、来日中国人観光客による「ディディ」の乗車数が過去最高を記録したほか、一部の都市で全乗車の約半数を中国を中心としたインバウンド利用が占めるケースを確認していることから、彼らのタクシー需要が増加していることに加え、自国で慣れ親しんだブランド「ディディ」を日本でも利用したいというニーズが高まっていると分析。
さらに2025年には、日本政府が推進する観光戦略やビザ要件の緩和、各都市で進む観光インフラの整備などにより、インバウンド需要のさらなる増加が期待されることから、それら需要が高まっている地方都市に於いて「ディディ」のサービスエリアを拡大し、さらなる利用の促進を図る。
また、特に来日中国人観光客による「ディディ」のタクシー利用が、昨年の水準の4倍以上に拡大するとの予想から、2025年もインバウンド観光客の多様なニーズに応えることで、日本全国のタクシー利用を活性化させるパートナーとしての地位を一層強化していきたいとしている。
※1:全国16都道府県(*2)で展開、累計ダウンロード数累計900万超を数える(2024年11月時点)タクシー配車アプリ。タクシーに「乗りたい」と「乗せたい」をマッチングし、タクシーの配車を最適化。配車決定から指定の場所への提携車両の迎車時間(2024年1~12月の全国平均)は平均5分(*3)。また、キャッシュレス決済も可能。
*2:対応エリアの詳細
*3:5分を超える場合や配車ができない場合もある。