東日本旅客鉄道(以下「JR東日本」)は10月5日、「TOHOKU MaaS」の継続と「Tabi-CONNECT」の提供開始について発表した。
JR東日本では、これまでも積極的にMaaS(Mobility as a Service)の実証実験を各地で実施してきた。その一つとして、2021年4月1日から9月30日まで開催された「東北デスティネーションキャンペーン」では、各地の自治体や交通・観光事業者などの協力のもと、東北6県・8つのエリアで「TOHOKU MaaS」を実施した。
今回、2021年11月以降も、引き続き東北6県で「TOHOKU MaaS」を実施し、観光を活性化するとともに、新たにMaaSプラットフォームである「Tabi-CONNECT」を稼働開始すると発表した。
■「TOHOKU MaaS」を東北6県で継続して実施
「東北デスティネーションキャンペーン」に合わせて実施した「TOHOKU MaaS」を、チケットの改廃など一部サービス内容の見直しを行ったうえで、2021年11月以降も実施する。
– 実施期間
2021年11月上旬から2022年3月31日まで
※「よぶのる一関」(一関オンデマンド交通)は、2021年10月1日から運行している。
– サービス提供エリア
青森県:青森・弘前エリア
秋田県:秋田・男鹿および角館エリア
岩手県:一関・平泉エリア
山形県:庄内および置賜エリア
宮城県:仙台・宮城エリア
福島県:会津エリア
■MaaSプラットフォーム「Tabi-CONNECT」を稼働開始
JR東日本は、グループ経営ビジョン「変革2027」において、「シームレスな移動」の実現を主導し、総移動時間の短縮、「ストレスフリーな移動」の実現を目指す。その一つとして、移動のための情報・購入・決済をオールインワンで提供する「モビリティ・リンケージ・プラットフォーム」を構築し、これまで実証実験などに取り組んできた。
今回、この「モビリティ・リンケージ・プラットフォーム」から、TOHOKU MaaSをはじめとする様々な実証実験で得た地域・観光型MaaSのノウハウや機能をパッケージ化し、JR東日本内での活用のほか、JR東日本外への提供も可能なプラットフォーム「Tabi-CONNECT」を稼働させる。
– 主な提供サービス
「Tabi-CONNECT」の第1弾は、2021年11月上旬から実施する「TOHOKU MaaS」となる。主な提供サービスは「TOHOKU MaaS」で提供する旅行プランニングサービス、オンデマンド交通のウェブ予約・事前決済、各種交通チケット・観光チケットの販売、バス・レンタカーの予約などを予定している。