ACCESS Europe GmbHとドイツの国際公共放送局であるドイチェ・ヴェレは12月10日、国際ニュースおよびローカルニュースを複数のフォーマットでコネクテッドカーへ配信するために協業することを発表した。今回の協業により、カーユーザーは、車載インフォテインメント(In-Vehicle Infotainment、IVI」を通じて、音声・動画・テキストで最新ニュースに即座にアクセスできるようになる。
「Twine4Car」には、多数のメディアパートナーからのコンテンツや、多様な市場向けの幅広いアプリ、テレビシリーズ、VODコンテンツが含まれており、自動車メーカーは「Twine4Car」を利用することで、完全に自社ブランド化されたユーザーインターフェース(UI)を構築できる。また、このUIがすべての車載サービスのハブとして機能するともに、事前にインストールされたアプリへのアクセスや、スマートフォンやタブレットによるBYOD(Bring Your Own Device)のフルサポートを可能としている。
各担当者のコメントは以下の通り。
ACCESS Europe最高経営責任者(CEO)Dr.Neale Foster氏
「自動車メーカー(OEM)にとって、サービスベースのソリューションの中核を成すのがプレミアムコンテンツである。カーユーザーは、最も使い勝手の良い方法で最も関連性の高いニュースに即座にアクセスできることを望んでいる。
ACCESS EuropeとDWとの協業により、ローカルニュースと国際ニュースを複数のフォーマットでドライバーや同乗者に提供することが出来るようになり、こうしたニーズに応えることが出来ます」。
ACCESS Europeグローバル製品ディレクター Sven Eckoldt氏
「本パートナーシップは、複数の言語とフォーマットで信頼のおけるソースからの情報をユーザーに提供し続けることを目指す自動車メーカーにとって朗報である。我々は、テクノロジーの急速な進歩によりコネクテッドカーの時代を迎えている。自動車メーカーがカーオーナーと新たなリレーションを構築し、適切なコンテンツを提供する機会を開拓することは、こうした時代に向けた素晴らしい取り組みと言える」。
DWデジタルパートナーシップおよび新規事業部門 Christian Kuehne氏
「DWは、自社コンテンツができるだけ多くの環境で利用できるように、革新的な技術の導入に絶えず取り組んでいる。コネクテッドカーにおけるストリーミング配信機能の向上は、消費者とメディア企業に新たな機会をもたらす。自動車が世界のメディア業界における将来の配信チャネルとなりつつある今、当社は、『Twine4Car』により、これらのエキサイティングな進展を最大限に活用できるようになる」。
◾️「Twine4Car」のその他機能
• TWINE App Store:専用のハイブリッド車載アプリストア(HTML5およびネイティブ)で、自動車メーカーが自社ブランドを冠した車載プラットフォーム上でドライバーや同乗者向けに幅広いセレクションのアプリを提供できるようになる。
• Androidアプリのネイティブサポート:ネイティブアプリのシームレスな統合が可能になり、自動車メーカーの自社ブランドのIVIインターフェースを介した没入型のユーザーエクスペリエンス(UX)を実現。これにより自動車メーカーは自社サービスのフルコントロールが常時可能となり、ネイティブアプリでも、組み込み型、またはAPIベースのサービスでも、理想的なUXを提供できるようになる。
• 同期再生:2つのデバイスで同一動画の同期再生が可能なため、同乗者は他の同乗者と同時にそれぞれのスクリーンでコンテンツを視聴することができるようになる。
• ペアレンタル/リモートコントロール:車内のどのスクリーンからでもコンテンツ関連の管理ができ、保護者は子どもが視聴するコンテンツの種類や視聴時間に責任が持てるようになる。
Sven Eckoldt氏は、「DWとの協業により、自動車メーカーはあらゆるドライバーや同乗者のニーズに合わせてコンテンツエクスペリエンスの提供が可能になり、ユーザーがどのような運転状況にあっても最高水準のユーザビリティを実現している」と述べている。
■ドイチェ・ヴェレ:https://www.dw.com/en/top-stories/s-9097
■ACCESS :https://www.access-company.com/