デンソーテン、国立大学法人神戸大学(以下「神戸大学」)、楽天モバイルの3者は10月6日、ノエビアスタジアム神戸において、イベント時の混雑緩和方策の検討ならびにイベント会場周辺の経済活性化を目的とする実証実験を、2021年10月2日(土)に開始したと発表した。
実証実験では、試合終了後、専用スマートフォンアプリで会場周辺の混雑状況を配信するほか、会場内での待ち時間に応じたインセンティブ(ポイント)を付与することで、来場者に待機を促し、帰宅時間を分散。混雑緩和の実現を目指す。
また、このポイントはスタジアム内のグッズ販売店や会場周辺の提携店舗で使用可能なクーポンと交換することができ、ユーザーの待機行動と提携店舗への誘引を促し、混雑緩和と会場周辺の経済活性化の両立を図る。
なお実証実験は、神戸市が公募した研究活動助成プロジェクト「大学発アーバンイノベーション神戸(令和2年度)」にて採択された5Gネットワークを活用したイベント会場の混雑緩和や遠隔コミュニケーション手法に関する研究開発の一環として取り組まれている。
また、今回の実験において、神戸大学は行動変容に関するデータ分析および来場者への効果的な提案通知方法の検証、楽天モバイルは映像の配信に活用する5G環境や技術知見の提供、デンソーテンは専用スマホアプリの開発および人流の計測・交通機関の混雑状況の予測、来場者への最適な情報提供を行うためのデータ分析を行う。
■実証実験の概要
・スタジアム周辺の公共交通機関の混雑状況の配信
・待ち時間に応じたインセンティブ(ポイント)の付与
・スタジアム内の混雑状況がわかるライブ映像の配信
・試合終了後に楽しめるクイズの提供
・混雑を避けたタクシー配車手段の提案