デンソーは、デパートで生成AIを実装したロボットアーム〝COBOTTA(コボッタ)〟が販売員と一緒に働き、来訪顧客に対してニーズに適したベストな〝お土産を提案する〟というデモイベントを実施する。
具体的には、来たる2024年1月13日〜14日の2日間限定で名鉄生活創研の協力を仰ぎ、名鉄商店(名鉄百貨店本店メンズ館1F)の実店頭の現場で、生成AIを介したロボット制御技術「Generative-AI-Robot Technology(※)」活用のデモイベントを開催するもの。
(※ ジェネラーティブ エーアイ ロボット テクノロジー / ハードウエア機構に、音声認識や音声合成に生成AIを組み合わせて会話によるコミュニケーション環境を構築するだけでなく、アームを動かすなどの動作表現による対応も行える技術を指す)
同イベントでは、Generative-AI-Robot Technologyを使用したロボットアームが、店頭で販売員と一緒に接客を行い様々な顧客のニーズを拾いつつ、臨機応変に来店客に適した提案を行えるかを検証する。
ちなみに従来からあるロボット制御技術では、元来〝ロボットどう動かば良いのかを〟事前勘案したプログラムに基づいて動かすスタイルであるため、売り場に於ける場当たり的な接客場面等、想定外の状況に対応することはできないとされている。
一方で今回デンソーが開発したGenerative-AI-Robot Technologyは、音声認識技術や音声合成技術を活用。生成AIを背景としたコミュニケーション支援により、ロボットと人との会話を成立させるだけでなく、ロボットアームを適切に動かして、顧客へ対する提案動作にも活用する。
デンソーでは、「Generative-AI-Robot Technologyは様々なロボットで使用することができるロボット制御技術であり、人との自然な会話が求められる日常に於ける幅広いシーンで、柔軟に対応することが期待されるものです。
今回のイベントでは、そんなGenerative-AI-Robot Technologyを使用した小型ロボットが、〝販売員のひとり〟として、名鉄商店のお土産コンシェルジュ役を担うべく接客を行います。
今回用意される小型のアーム型ロボットのCOBOTTAは、お客さまとの会話から得た情報と事前にインプットされた商品知識を活用しながら、名鉄商店で取り扱う地域ゆかりの商品をその場で提案します。
当社は、新しい価値の創造を通じて〝人々の幸せに貢献すること〟を自社の基本理念としており、それは目下、本業のモビリティ領域だけでなく、これまでQRコードのように人々の暮らしを支える、多様な製品や技術も世に送り出してきました。
そうした背景からGenerative-AI-Robot Technologyでも、デンソーの新たな価値創造への取り組みとして実用化を模索しており、実は、これまでにも、お客さまへお好みの飲み物を提供する体験会などを行っています。
我々は今後も、新たな価値創造と社会の発展に向けて、人々の暮らしを支える新たなサービス創造に積極的に取り組んでいきます」と話している。
<イベント概要>
開催日時: 2024年1月13日(土) 10:00~20:00、14日(日) 10:00~18:00
開催場所: 名鉄商店 (愛知県名古屋市中村区名駅1-2-4 名鉄百貨店本店 メンズ館1F)
デモ内容: ロボットによる接客対応や商品販売、試食品提供
来場特典: 来店の上、アンケートやSNS投稿キャンペーンへの参加でプレゼントを進呈。(数量限定)
その他:参加費無料・予約不要
<名鉄商店>
名鉄商店は、名鉄生活創研が名古屋駅で取り組む「新たな小売スタイルのお土産屋さん」。「うれしいを、アゲる。」をコンセプトとした商品は、愛知県・岐阜県の事業者と協業して開発した全品名鉄商店オリジナル商品を並べている。