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デンソーは2月17日、12日に開催された第三回労使協議会で、デンソー労働組合から要求のあった昇給額23,500円/月・人、賞与6.3カ月に対し、同日、満額回答をしたと発表した。なお、集中回答日よりも早い回答は同社初。昇給・賞与額共に過去最高額の回答となった。
同社では〝人の働きがい〟を経営の中心に据え、社員の日々の努力に報いることで働く社員の力を最大限に引き出し、これからの事業運営の強みにしていきたいと考えているとしている。
そこで、今回の労使協議会については、変化の激しい時代に対応し、職場課題や労働条件を労使でしっかりと協議するため、これまでは2月に開始していた交渉を、前年11月から開始。時間を掛けて議論を重ねてきた結果、労使双方の理解が深まり、認識を合わせることができたため、組合の要求に対し、集中回答日よりも早い17日の満額回答に至った。
デンソーは、引き続き報酬だけでなく人財育成など含めた人的資本への投資を進め、人と組織が生み出す〝実現力〟を労使で一層高めていくと共に、同社のステークホルダーをはじめとした社会全体が、成長と分配の好循環を実現できる土壌づくりに貢献していくとしている。