デンソーのコッコミクサKJ培養施設(熊本県天草市)
中部大学、東海大学、東北大学大学院医学系研究科、デンソーは3月22日、共同研究の中で、微細藻類コッコミクサKJの葉緑体に含まれる成分、モノガラクトシルジアシルグリセロール(MGDG)に、新型コロナウイルスに対する殺ウイルス効果があることを確認したと発表した。
コッコミクサKJは、成長が早く、丈夫で培養しやすい微細藻類。農林水産省委託事業において、京都大学とデンソーが共同開発した。ビタミン類やアミノ酸など豊富な栄養素を含んでいること、歯周病の原因菌の増加を抑制することなど、さまざまな特徴を持っている。また、2019年には、コッコミクサKJのMGDGがヘルペスウイルスのエンベロープ膜を破壊すること、および、ヘルペスウイルスに対する殺ウイルス効果があることも明らかになっている。
今回、3大学とデンソーは、コッコミクサKJのMGDGが、新型コロナウイルスに対しても、殺ウイルス効果があることを確認した。今後は、ヘルペスウイルスや新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザウイルスやヒトコロナウイルスなど、さまざまなエンベロープ膜を持つウイルスに対する殺ウイルス効果を検証していく。
コッコミクサKJ