電脳交通は2月3日、高松市が≪スーパーシティ構想≫で提案している、新しい交通モード「バタクス(Vehicle of Advanced Tarriff And Connection System)」の実証事業に配車システムを提供し、運行管理をサポートすると発表した。
高松市では、人口減少、少子・超高齢社会が進む中、ICTやデータを活用して様々な地域課題を解決する、スマートシティの実現に向けた取組を推進してきており、先般、その取組を更にもう一段先に進めた取組として、先端技術を活用するとともに、大胆な規制改革等によって、未来の生活を先行実現する「スーパーシティ構想」を国に対して提案した。「スーパーシティ構想」では、交通領域の課題解決として、「持続可能な公共交通ネットワークの構築に向けて新しい交通手段を生み出す」という目標を掲げている。
高松市の交通領域の課題は、従来の交通モードでは、サービスに対してのコストバランスが悪く、持続性が低いということであった。今回の実証事業のエリアも、路線バスが運行していたが、利用者が少なく、路線バスの存続が危ぶまれていた。そこで、今回の実証事業では、持続性の高い新しい交通手段を生み出すため、バスとタクシーの間のサービスを作るという視点から、デマンド型によるタクシーの運行を実施する。
今後は、今回の実証事業の結果を検証することで、利用者のニーズを汲み上げ、より使いやすい公共交通の実現を目指すとしている。
■事業の詳細と電脳交通の役割
今回の取り組みでは、高松市で営業している3社のタクシー事業者がデマンド型による区域運行のタクシー「バタクス」を運行する。
電脳交通では、自社開発したクラウド型タクシー配車システム「電脳交通®」の特性を活用し、配車システムの提供・乗合タクシーのルート作成・予約受付業務、および地元事業者への配車指示業務を行う。
運行予定期間:令和4年1月17日(月)〜同年3月31日(木)
利用料金:600円(均一運賃)
利用方法:前日の12時~16時までに、電話にて予約し、時間になったら乗車位置から乗車する
利用条件:乗車位置と降車位置が実証運行対象エリア内であること