KDDI、みんなのタクシーは、都内のタクシー会社5社(グリーンキャブ 、国際自動車、寿交通、大和自動車、チェッカーキャブ無線)と連携し、上記5社のタクシー車両において、多言語音声翻訳システム(注1)を活用し、訪日外国人観光客がタクシー内で円滑なコミュニケーションを実現するための実証実験を実施する(注2)。
また、両社は、今年11月5日に合意した資本業務提携の内容を踏まえて、同システムの活用や新サービスの創出などを推進していく。
東京都の訪日外国人観光客は、昨年度には1,424万人となり、前年比で3.4%増と増加傾向(注3)にあることから、これら外国人観光客とタクシー乗務員との多言語での円滑なコミュニケーションに対するニーズが高まっている。
KDDIは、これまで鳥取県、東京都、沖縄県における観光タクシー内での同システムの実証実験(注4)を実施し、円滑なコミュニケーションの実現とタクシー乗務員の操作負担の軽減に関して、検証と改善を繰り返すことにより、精度を向上。
今回実施する同実験を踏まえ、今後各社は、訪日外国人観光客の満足度や安心感の更なる向上や、タクシー乗務員によるきめ細やかなコミュニケーションの実現に向け、同システムの商用化の検討を進める。
また、都内タクシー会社5社が導入しているIoTサイネージサービスや、タクシー配車アプリ「S.RIDE」と連携したS.RIDE Walletの機能を有する後部座席タブレットに同システムを搭載し、一つのタブレットで多様な機能を一括で提供し、乗客の利便性の向上を目指す。
[多言語音声翻訳システムについて]
タクシーの後部座席に設置されたタブレット内臓のマイクと、運転席に設置されたマイクを通して会話を行うことで、クラウド上にある多言語翻訳プラットフォームにより、目的の言語に翻訳される。
[みんなのタクシー概要]
みんなのタクシーは、都内タクシー事業者およびソニーグループなどとの合弁企業。株主である都内タクシー事業者が保有するタクシー車両は、都内最大規模の1万台を超えている。
– 商号:みんなのタクシー株式会社
– 事業内容:
タクシー事業者等に向けた配車ソフトウェア・システム他の企画・開発・サービス提供
– 設立年月日:2018年5月31日
– 本店所在地:東京都台東区台東1-24-2
– 代表者:代表取締役社長 西浦 賢治
[タクシー配車アプリS.RIDEについて]
タクシー配車アプリ「S.RIDE」は、ワンスライドすることで、東京最大級のタクシーネットワークから一番近いタクシーを呼び出せ、乗車事前や車内でのネット決済やQRコード決済が可能なタクシー配車サービス。
■S.RIDE:https://www.sride.jp/
注1)多言語音声翻訳システムは、国立研究開発法人情報通信研究機構 (NICT) が開発した技術を活用し、KDDIが構築。英語、中国語 (简体中文、繁体中文)、韓国語の翻訳に対応している(2019年11月12日現在)。
注2)同実験は総務省委託研究開発「災害時における多言語音声翻訳システムの高度化のための研究開発」の一環として実施するもの。なお、同システムを設置したタクシーの走行は2019年10月17日より順次開始しており、11月30日まで実施予定。
注3)東京都産業労働局「訪都外国人旅行者数・日本人旅行者数及び観光消費額(平成30年1月~12月)<http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/toukei/tourism/h30-jittai/>」による。
注4)
・訪日外国人向け観光タクシーで多言語音声翻訳システムを活用した社会実証を開始<https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2015/11/18/1459.html>。
・「東京観光タクシー」における多言語音声翻訳システムを活用した訪日外国人向け社会実証を開始<https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2016/12/20/2210.html>。
・沖縄の観光タクシーにおける訪日外国人向け「多言語音声翻訳システム」の社会実証を開始<https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2017/11/16/2790.html>。
■みんなのタクシー:https://www.mintaku.co.jp/