日本信号は12月24日、ATS-DK(※1)をベースとした自動列車運転装置(高機能ATO(FS-ATO))(※2)を開発し、九州旅客鉃道(JR九州)の営業路線で実証運転を開始した。
在来線(ATS区間、踏切あり)における自動運転の導入は国内初。ATSをベースとした自動運転のメリットは、大きな初期投資を伴わず自動運転システムが実現することで、作業の自動化や機械化を推進することで、鉄道に従事する労働人口減少等の社会課題に対する解決が期待される。
同社では、今回の実証運転でATS区間での在来線における自動運転の運行に関する知見を蓄積し、安全で安定した輸送を実現する自動運転システムの実現を進めていくとしている。
※1 ATS-DK:JR九州様の信号保安システム。連続的な速度照査により列車制御を行うシステム。
※2 FS-ATO:保安装置と同等の信頼性とフェールセーフ性を有する高機能な自動列車運転装置。
<実証運転概要>
実施区間 : 香椎線 西戸崎駅~香椎駅間
使用車両: 819系(DENCHA)1編成(2両)