宇治市とソフトバンクは、7月1日から2019年3月31日まで、IoTを活用して路面情報を検知する実証実験を、京都府宇治市で実施する。
実証実験では、村田製作所が開発した「路面検知システム」と、高精度な位置測位を可能にするソフトバンクの技術を組み合わせ、配送業などの商用車両に搭載して宇治市内の路面情報を収集する。
カメラや加速度センサー、ジャイロセンサーなどを用いて路面の状態を把握する「路面検知システム」に、準天頂衛星を利用した高精度な位置情報を連携、路面の状態と場所を正確に把握すると云う。
また、収集したデータは、ソフトバンクのIoTプラットフォームを利用して、一元管理ができるようにする。
これまで、路面の状態を把握するためには、熟練作業員による専用車両での定期的巡回が必要で、多くの費用や時間がかかってきた。しかし、IoTを活用して効率的に路面の状態を把握することで、点検にかかる費用や時間の抑制が可能に。
さらに、日常的なモニタリングによって、早い段階で劣化を発見して対処するなど、従来の事後保全から予防保全に転換することで、道路の維持管理にかかる費用削減も可能になるとのことだ。
ソフトバンクは、今回の実証実験を通して、路面情報の収集に必要な車両数の検証や収集データの精度の確認、路面の状態を自動で解析するシステムの検証などを行い、商用化に向けてソリューションの構築を目指すとしている。