ZMPは11月4日、新宿サブナードにおいて、11月19日に無人警備・消毒ロボ「パトロ(PATOROTM)」による無人消毒の消毒液散布実証実験を行うと発表した。
新宿サブナードは、新宿駅に直結した地下街であり、日本有数の繁華街の中枢を担う商業施設。新型コロナウイルス対策で東京都が23区内に求めていた営業短縮要請が解除され、るのに伴い、今後求められる新型コロナウイルス感染症対策の一環として地下街通路で無人消毒の実証実験を行うことになった。
無人警備・消毒ロボット「パトロ」は、自動走行による無人パトロールや、無人での消毒液散布などの機能を備えた小型ロボット。長距離の走行も安定し、各種センサーの組み合わせや遠隔管理システムにより、高度な自動運転が可能だ。
■無人警備・消毒ロボ「PATORO(パトロ)」無人消毒の効果検証 in 東京メトロ「月島駅」構内
歩行程度の速度で自動運転しながら、豊かな表情や音声により周りの人とのコミュニケーションをとるロボットは、人との共生も目指している。生活エリアにおいても、あるいは商業施設やオフィスビルなどの施設においても、見回りによる安全や消毒による安心は、現在社会から強く求められており、その期待に応えるものとなる。
今回の実証実験では、「パトロ」を利用して、地下街の通路を一部使って、設定コースを走行しながら、各店舗のスタッフが出入りする防火扉のノブ、および不特定多数が往来する通路床面を消毒液散布しながら自律走行する。また、離れた場所にモニターを設置しインターネット経由でロボットに実装されたカメラの様子等を確認できる遠隔監視・制御用のロボット管理クラウドシステム「ROBO-HIⓇ(ロボハイ)」にの紹介もあわせて行う予定だ。
なお、同実証実験は総合建設コンサルタント日建設計シビルとともに実施される。日建設計シビルは、日本国内や海外で地上と地下空間の計画・設計を実施しており、8月にZMPと今後の地上・地下空間におけるライフロボット導入と活用における協業を発表している。