国土交通省 北海道開発局 旭川開発建設部は10月20日、ヤマト運輸と、「道の駅」の駐車場を長距離物流の中継輸送拠点として活用することで、トラックドライバーの長時間労働の負担を軽減し、「生産空間(※)」の物流の維持を目指す中継輸送の実証実験を実施すると発表した。
北海道開発局では、農林水産や観光に係る場である北海道地方部を、北海道総合開発計画に位置付けられた新たな概念として「生産空間」と命名。北海道の強みである「食」や「観光」を提供するこの場所に住み続けられるようにするためには、地域の暮らしや産業を支える物流の維持が重要であるとしている。
しかし、トラックドライバーの高齢化や担い手不足が進む現在、その維持には、時間外労働規制を着実に適用させる必要があるが、北海道は広域分散型地域構造であることから、トラックドライバーの長時間労働が負担となり、物流の維持の大きな課題となっている。
今回、旭川開発建設部とヤマト運輸は、幹線道路沿いに立地し、休憩ができる「道の駅」の特性を活かして、「道の駅」駐車場の一部を長距離物流の中継拠点として活用することで、「生産空間」の物流維持を目指す実証実験を開始。道北地域の「道の駅」を中継輸送拠点とする可能性について検討する。
[実証実験の概要]
– 日程:令和3年11月上旬~中旬に複数回を予定
(後日、実施日や駐車場利用方法について発表)
– 場所:道の駅「もち米の里☆なよろ」 名寄市風連町西町 334 番地1
– 主体:北海道開発局旭川開発建設部、ヤマト運輸株式会社
<役割>
・旭川開発建設部:
実験・調査計画の検討、実験スペースの確保、とりまとめ等。
・ヤマト運輸:
実験に参加する物流事業者の調整を含む中継輸送、効果検証への協力等。
<内容>
道北と道央の中間に位置すること、駐車スペースが大きいこと等から選定した道の駅「もち米の里☆なよろ」をモデルに、道の駅を拠点とした中継輸送の実証実験を実施。そのニーズや効果、必要な駐車スペース等の課題を検証し、道北地域に於ける道の駅の中継輸送拠点化の可能性を検討する。
※実験は、10月20日に締結された「北海道開発局とヤマト運輸との北海道の生産空間の維持・発展に資する連携協力協定」に基づいて実施される。
[問い合わせ先]
・国土交通省 北海道開発局 旭川開発建設部
道路計画課 課長 長内正宏
電話:(0166)32-4285
道路計画課 道路調査官 大西功基
電話:(0166)32-4285
・ヤマト運輸 コーポレートコミュニケーション部
電話:03-3541-3411
■(北海道開発局)北海道の「生産空間」について(PDF):https://www.hkd.mlit.go.jp/ky/ki/keikaku/splaat0000013gzk-att/splaat0000013h6g.pdf
■国土交通省 北海道開発局 旭川開発建設部:https://www.hkd.mlit.go.jp/as/