ホンダモビリティソリューションズは4月26日、栃木県宇都宮市と共同で、予約・配車システムを用いたオンデマンドモビリティサービスの実証実験を、宇都宮市 河内地区及び、清原地区で5月から開始すると発表した。なお、実証実験は、宇都宮市のUスマート推進協議会(※1)スマート・モビリティサービスの地域内交通運行・予約システム導入プロジェクトの一環として実施される。
宇都宮市では、高齢化に伴い、自家用車での移動が困難な人が増えていることから、地域内交通への需要として特に電車やバスなどの公共交通機関とのスムーズな乗り継ぎへのニーズが高まっており、また、運転手の人手不足などの課題から、より効率的な運行が求められていると云う。
ホンダの日本でのモビリティサービス事業の企画立案および運営を担う事業会社として昨年2月に設立されたホンダモビリティソリューションズは、これら課題を解決し、利用者がより快適に移動できる環境を構築するため、ホンダ・インターナビのデータ(※2)を活用し、乗り合い型のオンデマンドモビリティサービスの予約・配車システムを開発。今回、その有効性を検証するための実証実験を行う。
システムでは、車両運行事業者は、ホンダ・インターナビを活用する最適な運行ルートの選択を可能とし、運行効率を上げることで、必要最低数の車両・運転手での運行を可能に。またユーザーは、WEBアプリから、バスや電車など他の公共交通への乗り継ぎ時間を指定した上での配車依頼ができるなど、利便性が高められていると云う。
ホンダモビリティソリューションズは、交通弱者、渋滞、交通事故といった社会課題の解決、移動の利便性の向上を目指して新しいサービスの実現に取り組み、一人ひとりの「移動」と「暮らし」の進化に貢献し、新しい日常を創造していくとしている。
※1)Uスマート推進協議会:ICT等の先進技術を利活用し、社会課題の解決や新たな事業の創出などに官民協働で取り組み、宇都宮市が将来にわたって持続的に発展することができるスマートシティを実現することを目指す協議会。2019年5月、国土交通省スマートシティ先行プロジェクトに採択。
※2)Hondaインターナビのデータ:ホンダ独自の双方向カーナビゲーションシステムによって蓄積された移動データ。
[実証実験の概要]
<河内地区>
– 期間:
・1回目:2021年5月13日(木)~6月9日(水)
・2回目:2021年8月2日 (月) ~8月31日(火)(予定)
– 対象:河内地区住民。
– 予約方法:WEBアプリまたは電話。
– 運行方式:デマンド方式(自宅と事前に設定した目的地間を運行)。
<清原地区>
– 期間:
・1回目 2021年6月1日(火)~ 6月25日(金)
・2回目 2021年8月23日(月)~ 9月17日(金)(予定)
– 対象:清原地区住民(清原台・光が丘団地)。
– 予約方法:WEBアプリまたは電話。
– 運行方式:セミデマンド方式(利用者の予約に応じて、停留所間を運行)。
[会社概要]
– 名称:ホンダモビリティソリューションズ株式会社
(英語名称:Honda Mobility Solutions Co., Ltd.)
– 所在地:東京都港区
– 代表者:代表取締役社長 高見 聡
– 事業内容:日本でのモビリティサービス事業の企画立案及び運営
– 資本金:1億円
– 設立日:2020年2月18日
– 出資比率:本田技研工業株式会社(100%)
■ホンダモビリティソリューションズ:https://www.honda.co.jp/honda-mobility-solutions/