「KANSAI DX AWARD 2024」授賞式の様子
ダイハツ工業が提供する福祉介護・共同送迎サービス「ゴイッショ」が11月1日、DXに先進的に取り組む関西企業を表彰する「KANSAI DX AWARD 2024(関西DXアワード2024)」に於いて「金賞(大企業部門)」を受賞した。
上記のKANSAI DX AWARDとは、公益社団法人関西経済連合会、関西広域連合、総務省近畿総合通信局、経済産業省近畿経済産業局、一般財団法人関西情報センター、独立行政法人情報処理推進機構で構成される関西デジタル・マンス実行委員会が主催となって、先進的にDXに取り組む関西の企業を選出するアワード。
中堅・中小企業を含めた企業の先進事例を広く発信することで、各主体での取組みの参考とすると共に、関西におけるDXの取組み底上げを図ることを目的としている。
今回、アワードを獲得したダイハツは、「少子高齢化」「地域活性化」などの社会課題の解決に向けた取組みとして、福祉介護領域に於ける新たなモビリティサービス「ゴイッショ」を展開してきた。
この「ゴイッショ」は、複数の通所介護施設での送迎業務を外部に委託し、共同運行することで効率化を図り、介護人材不足の解消と高齢者の移動手段確保を支援するための仕組み。
2022年4月より全国の地方自治体向けに提供を開始し、現在は香川県 三豊市と滋賀県 野洲市で展開すると共に、その他の地方自治体に於いても正式導入を見据えた実証実験を行っている。
今後もダイハツでは、「ゴイッショをはじめとした、地域社会に貢献できるサービス提供を通じ、お客様の生活を豊かにするモビリティ社会の実現を目指し、モノづくりとコトづくりの両輪で取り組んでまいります」と話している。
審査員による評価項目は以下の通り
・介護人材不足の解消という課題に、企業の強み・技術を活かした独自システムで成果を上げている点など、幅広く評価。
・人手不足の中、複数の福祉事業所の共通業務をアウトソーシング・効率化することで社会課題解決
(職員の負担軽減・提供業務の質の向上)に寄与するものと思われる。
・共同送迎サービスは介護施設の人材不足解消と働き方改革に貢献しており、交通DXいわゆるMaaSの好事例。社会課題解決に繋がり、サービスの横展開やプラットフォーム化に期待。
・社会課題として重要な介護業界でのチャレンジを評価。
・介護業界におけるこれまでの一部業務の変革にまで及ぶ良い影響を与えていると見受けられる。
・社会課題となっている高齢者施設への送迎問題の解決と介護現場の生産性向上をデジタル技術を用いて解決する取り組みであり、今後、他の業界への展開を強く期待されるもの。