ダイハツ工業は、通所介護事業施設(デイサービスなど)向けの送迎支援システムとなる「らくぴた送迎」を開発した。
このシステムでは、短時間で、家の前まで送迎車が来てくれるなど「施設利用者にとって嬉しいコンパクトカーを活用した送迎の普及」に向け、介護施設職員の「送迎業務に関する悩み」に焦点をあて、計画作成/運行管理への悩みを解消するシステムを目指したと云う。
ダイハツ工業は、3月1日の創立110周年に合わせ刷新したグループスローガン「Light you up」のもと、世界中の一人ひとりが自分らしく、軽やかに輝くモビリティライフを提供すべく、ダイハツならではの「モノづくり」の強化と、お客様や地域の方々との接点拡大を主眼とした「コトづくり」に取り組んでいる。
そんな中、このらくぴた送迎は、「コトづくり」活動の一つとして位置づけられ、開発された。
システムの特長は下記の通り
◆施設で保有している全てのクルマですぐに使える、スマートフォンを活用した簡易テレマティクス
◆現在は経験の長い限られた人が、アナログで作成をしている事が多い送迎計画を、システムを活用することで、誰でも簡単に最適な送迎計画を作成可能
◆作成された送迎計画は、各ドライバーが持つ専用スマートフォン端末に送られ、運行記録やキャンセル通知の相互連絡(施設側⇔ドライバー側)もスマートフォンひとつで可能となる国内初の機能(※)を装備し、運転中の煩雑な仕事を減少することで、運転に集中できる環境を提供
◆運行記録を活用し、送迎ルート見直しや車両数の適正化などを行い、業務の効率化をサポート
※介護事業者向け送迎管理システムにおいて。ダイハツ工業調べ。
現在、このシステムについては、SOMPOケアネクスト等の一部施設で実証実験をおこなっており、施設職員からは「無理のない計画を、経験の浅い職員でも作成できるようになった」「余裕のある計画により運転中の業務負荷が低減され、運転に集中できる」「実際に稼動する車の数を減らすことができた」などの声が上がっていると云う。
今後、東京/千葉/埼玉/神奈川などの施設を対象に実証実験を拡大し、2018年度内のサービス提供を視野に検討するなど、ダイハツは、生活を豊かにするモビリティ社会の実現を目指している。