ダイハツ工業は8月1日、島根県・出雲市で福祉介護・共同送迎サービス「ゴイッショ」の実証実験を同日から月末までの1ヶ月の期間で実施する。
これまでダイハツは、「少子高齢化」「地域活性化」といった社会課題の解決に向けた取り組みとして、福祉介護領域に於ける新たなモビリティサービス「ゴイッショ」を展開してきた( 弊誌・参考記事リンク )。
このサービスは、複数の通所介護施設での送迎業務を外部に委託し、共同運行することで効率化を図り、介護人材不足の解消と高齢者の移動手段確保を支援するための仕組み。2022年4月から、全国の地方自治体向けに提供開始し、現在は香川県・三豊市でも利用されている。
ダイハツは2023年に出雲市と通所介護施設に於ける、人材確保・定着を目的とした、共同送迎サービスの導入効果等に関する調査を実施。運営体制について検討を進めてきており、実証実験に向けた準備が整ったため実証実験に移った。
今回実施する実証実験では、出雲市が運営主体を担い、運営フローやマニュアルの策定、介護施設や地域交通事業者との調整・交渉等をはじめとした業務を、ダイハツが実施します。同市内の5法人7施設が参加し、運行車両5台で朝夕の送迎を実施し、期間中に延べ850人程の送迎を予定している。
また今後、実証実験の結果に基づき、事業課題を洗い出した上で、運営体制及び事業成立性の検証を行うと共に、来年度以降のサービス導入に向けた検討を推進する予定。
ダイハツでは、「今後もゴイッショをはじめとした、地域社会に貢献できるサービスの提供を通じ、お客様の生活を豊かにするモビリティ社会の実現を目指して、モノづくりとコトづくりの両輪で取組んでまいります」と話している。
<ゴイッショ ホームページ>
https://www.daihatsu.co.jp/goissho/