ダイハツ工業は6月21日、新潟県三条市と、介護人材の確保に向けて、市内の介護事業所の共同送迎事業を検討するための連携協定を、同日締結したと発表した。
同社は今後、この連携協定に基づき、複数の介護事業所が参加する共同送迎の検討を推進するために、介護施設の業務課題の見える化と、運営体制の事業成立性の検証、サービス導入判断の支援を実施。
サービスの導入が決定された場合には、次のステップとして、地域の需要に合わせて最適化した運営体制の実現を目指し、運行開始に向けたロードマップの策定、運営のためのフロー・マニュアルの構築、各研修の実施から、各施設や交通事業者との調整・交渉等の支援までを予定していると云う。
<連携協定の概要>
1.目的
三条市の介護事業所に於ける将来的な介護人材の確保に向けて、同事業所での共同送迎事業の実施に向けた検討を行うこと。
2.連携事項
(1)共同送迎事業の市場受容性調査に関すること。
(2)共同送迎事業の運営体制検討に関すること。
(3)その他相互に連携協力することが必要と認められる事項に関すること。
ダイハツではこれまで、少子高齢化や地域活性化といった社会課題の解決に向け、〝いくつになっても自由に移動ができ、快適に暮らせる社会〟を、地域と連携して実現することを目指し、〝コトづくり〟の一環として、福祉介護領域に於ける新たなモビリティサービスの取組みを推進。
その一つとして、共同送迎を起点に介護人材不足の解消と高齢者の移動手段確保の実現を支援する、福祉介護共同送迎サービス「ゴイッショ 」を、2022年4月、全国の地方自治体を対象に開始。現在は、香川県三豊市で多くの住民に利用されていると云う。
同社は、今後も「ゴイッショ」をはじめとする地域社会に貢献できるサービスの提供を通じ、利用者の生活を豊かにするモビリティ社会の実現を目指し、〝モノづくり〟と〝コトづくり〟の両輪で取組んでいくとしている。