クラウド型タクシー配車システム並びに配車委託サービスを担う電脳交通は2月21日、Uber Japan、DiDiモビリティジャパン、S.RIDE、NearMe、REAの各社配車サービスと、電脳交通のドライバー用タブレット「電脳タブレット」との連携が本年度内に順次開始されると発表した。
同社では「〝タクシーのDX〟をミッションに2015年12月に創業、クラウド型タクシー配車システム〝DS〟や配車業務の委託サービス〝Taxi CC〟など業界の人材不足解消・業務負担軽減に繫がる事業を展開し、毎年約200%ペースで導入車両数が拡大、全国47都道府県のタクシー事業者に導入されています。
今回、電脳タブレット上で、各社のドライバーズアプリと連携することで、従来複数のタブレットを操作する必要があったタクシードライバーが、電脳タブレット上で電話配車だけでなく、各社のアプリ経由の注文も受注することが可能になります。
また車内に複数のタブレットを設置する必要がなくなるため、タクシードライバーのさらなる業務効率化、操作性の向上にも繋がります」と話している。
なお、今回連携を開始する対象サービスは以下の通り(順不同・敬称略)。
・Uber
・DiDi
・S.RIDE(エスライド)
・NearMe
・Noruuu
※ 同サービスは電脳交通から提供されるタブレットに限定される。※ 各アプリ会社とは別途契約が必要。※ 利用する各事業者の状況によって、常に正常に動作する保証はない。※ 電脳交通DSの利用には追加料金が発生する。
ちなみに先のクラウド型タクシー配車システム「DS」は、配車オペレーター用画面とドライバー用車載タブレットをセットにした配車システムを指す。車両数台の小規模事業者様から大手事業者まで事業規模に合わせて導入可能であると謳われている。
また、日本初となる「電話経由での事前確定運賃サービス」や「配車室をリモートワーク対応できる機能」「乗合/デマンドサービスと通常のタクシーを1システムで同時に運行管理する機能」なども提供している。
今回の連携の取り組みに関して、代表取締役CEO近藤 洋祐氏は、「電脳交通はこの度、国内や海外でサービス提供されている配車アプリ事業者様や、デマンド交通領域、空港相乗りアプリなどを手掛ける事業者様とシステム連携を行います。
国内のタクシー不足問題解消に向け、政府が計画中の施策の一つとして、タクシー配車端末の統合が計画されております。
本取り組みがタクシー不足問題の解消のみならず、タクシー事業者や乗務員、そして利用者の方の利便性向上へとつながると期待をしており、各事業者様との連携を協議してまいりました。
当社は今後も外部システム連携を積極的に進め、タクシー市場全体の活性化につなげていきたいと考えております」と説明している。
株式会社電脳交通
会社名 :株式会社電脳交通(英語表記:Dennokotsu Inc.)
所在地 : 徳島県徳島市寺島本町西1-5 アミコ東館6階
設 立 :2015年12月
代表者 :近藤 洋祐
従業員 :180名(2023年11月末時点)
資本金 :1億円(2023年11月末時点)
主要株主:三菱商事、JPインベストメント、ENEOSイノベーションパートナーズ合同会社、JR東日本スタートアップ、JR西日本イノベーションズ、GO株式会社、第一交通産業グループ、エムケイ、沖東交通、三和交通、NTTドコモ・ベンチャーズ、阿波銀行、徳島大正銀行、いよぎんキャピタル、ブロードバンドタワー(敬称略、順不同)