クリプトン・フューチャー・メディア(以下、クリプトン)は3月1日、自社が取り組むローカルプロジェクト「Domingo(ドミンゴ)」の一環として、北海道南幌町が2021年10月より新しく導入する「AIオンデマンド型バス『あいるーと』」のデザインを担当することになったと発表した。
クリプトンからは2パターンのデザインを提案。実際に採用する車体のデザインは、候補の中から南幌町の小中学生による投票で決定する。
オンデマンド型バスである『あいるーと』は、特定の運行ルートやバス停を設けず、予約のあった場所を巡回しながら目的地まで運行する「ドアtoドア」のサービス方式で運行される。予約方法には、AIによる経路最適化を行う配車予約システム(株式会社未来シェア/SAVS)を導入。スマートフォンからのアプリ予約と電話予約の併用型とし、当日予約も可能となる。
運賃は1回の乗車につき大人300円、小学生以下・障がい者は100円を予定。バス決済端末「バスWAON」を導入するため、電子マネーWAONカードでの支払いと、現金支払いのどちらも利用できる。
■南幌町のAIオンデマンド交通導入について
南幌町は石狩平野のほぼ中央に位置し、人口の減少や高齢化率の上昇が課題となっている町。町内を巡回するバスは以前より運航していたが、利用者の固定化や利用者数の伸び悩みを鑑みて、対策を検討。利用者の需要(デマンド)に合った形態で運行するオンデマンド型バスを導入する運びとなった。
また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を考慮し、到着予定時間を即時解析・通知するAI配車システムや、電子マネーカードによる非接触型のキャッシュレス決済設備を導入する。