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2023年8月8日【経済・社会】

コスモスモア、動けるモビリティオフィスを提唱

坂上 賢治

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建築事業を展開するコスモスモアは8月8日、好きな場所へ移動しながら車内外で快適に働くことができるワーケーションカー「mobica(モビカ)」のカーシェアリングサービスを開始した。なおサービス開始に伴い、mobicaで訪れると楽しいお勧めスポットの紹介など自社サービスの世界観を伝える公式サイトも公開した。

 

 

ちなみに、このコスモスモアはリクルートグループのリフォーム事業を担うべく1990年に設立されたが、2013年に親会社のコスモスイニシアと共に大和ハウス工業のグループ企業となっている。現在は、働く場をつくるオフィス事業や総務アウトソーシング事業、リノベーションをはじめとする建築事業を展開している。

 

提供サービスのmobicaは、市販車をワークスペースに架装したワーケーションカー。約30年にわたって働く場をつくるオフィス事業を手掛けてきたコスモスモアが考えた、好きな場所へ移動しながら車内外で快適に働くことができるモビリティだ。

 

昨今に於いてワーケーションへの関心が高まるなか「行きたい場所が今日のオフィス」のコンセプトのもと、自分のお気に入りの場所でより自由に自分らしく働くための新しい働き方を提案したいという想いから発案された。

 

 

車内にはコンセントやUSB電源が搭載されたポータブル電源を積載している他、Wi-Fiも完備。シートを倒してフルフラットにすれば、身体を横にできるベッドスペースになる。

 

車両はハイエース(TOYOTA)とN-VAN(Honda)をワークスペースに架装した2種類展開で、利用人数に応じて選択可能。どちらの車両も業務や気分に合わせて自由に働くスペースを選び、カスタムできる仕様としている。

 

なお8月時点では、mobica forest (N-VANタイプ)の予約が可能。2023年秋頃には、mobica sand(ハイエースタイプ)のサービスが開始される予定。

 

 

同サービスの利用にあたっては、自宅から主要駅を経由し、観光地の研修施設やワーケーション用施設を往復するののではなく、自由に好きな場所を選んで働くことが実現するのがコンセプトだ。

 

例えば波の音を聞きながら海の見える駐車場で仕事をしたり、大自然の中でWeb会議ツールを使ったディスカッション、温泉やサウナでリフレッシュした後にプレゼン資料を作成、作業の合間で地元の人から愛される美味しいお店を訪れたり…と楽しみ方は自由自在であるとしている。

 

 

また、拠点となる空港や鉄道の駅から観光地までの交通手段を指す二次交通が整備されていない地域でのmobica活用では、観光地までのスムーズな移動が可能になるだけではなく、各地域への周遊効果も期待できるため、地域が抱える二次交通の課題解決に貢献できるという。

 

コスモスモアでは、「輝くように生き生きしている状態である“ウェルネス(健康を身体の側面だけでなく、より広義に総合的に捉え、米国のハルバート・ダン医師が提唱した概念)”の考えの元、働く場所も好きな場所を気軽に選んでほしい。

 

 

働き方の柔軟性が求められる世の中で、従来のオフィスビルなどの「不動産」の中での働き方だけでなく、モビリティをオフィス化した「可動産(土地及び土地に定着した不動産に対し、移動できるものとして定義)」を利用することで、場所にとらわれず移動しながら自由に働くワークスタイルがあっても良いのではないかという考えから生まれたのがmobicaです。

 

いつもの仕事を、好きな場所で。そんな想いから、場所にとらわれない新たなワークスタイルが当たり前になる社会の実現を目指し、当社は「mobica」を使った新しい働き方・ライフスタイルを提案して参ります」と話している。

 

mobica forest詳細
ベース車両:N-VAN(Honda)
乗車定員:2名(推奨乗車人数1~2名)ステーション:
・吉祥寺ステーション(東京都武蔵野市吉祥寺東町1-6-19)
・読売ランドステーション(神奈川県川崎市麻生区細山5-3-18 ネイバーズ読売ランド駐車場)
利用料金:15,000円/24時間

距離料金が別途発生。有料道路や時間貸し駐車場の利用料金等、通常の利用にかかる費用は利用者負担。予約は最低24 時間以上の利用が必要。

 

予約サイト:https://carshare.earth-car.com/own13100177

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。