コスモエネルギーホールディングス(以下、コスモエネルギーHD)は7月13日、グループ会社が「揮発油等の品質の確保等に関する法律(品確法)」、「JIS規格」ならびに取引先との取り決め等に則った試験・検査項目を、一部適正に実施していなかった事実を確認したと発表した。
コスモエネルギーHDは、不正のあった検査については直ちに是正、出荷した製品については調査の結果、品質上問題がないことを確認。今後、発生原因に基づく再発防止策の徹底に全力をあげていくとしている。
[製品検査の不正について]
1. 概要
グループで5月から実施していた社内調査で、品確法、JIS規格ならびに取引先との契約に則った試験・検査項目を、一部適正に実施していなかった事実が確認された。
2. 対象会社および事業所
①コスモ石油(代表取締役社長:鈴木康公):千葉製油所、堺製油所、坂出物流基地
②コスモ松山石油(代表取締役社長:栗本英至):松山工場
③コスモ石油ルブリカンツ(代表取締役社長:関島 実):大阪工場
3. 不適正な検査の態様、対象製品
(1)不正のあった検査
①定められた試験方法が行われていなかった。
②ブレンド出荷品について、製品ロット毎の試験が必要である場合に於いて、ブレンド基材の性状を基に計算した結果を使用。
(2)対象となる製品
①品確法強制規格
・坂出物流基地:3号軽油(※1)、3号軽油20(※2)
・松山工場:レギュラーガソリン、3号軽油20(※2)
②JIS規格
・千葉製油所、堺製油所:A重油、C重油
③取引先との取り決め等
・千葉製油所、堺製油所:回収硫黄
・坂出物流基地:C重油
・松山工場:
3号軽油20(※2)、JP-5(※3)、MGO(※4)、A重油、C重油、石油化学製品(ベンゼン、トルエン、キシレン(異性化用)、溶剤(7品目))
・大阪工場:グリース
※1:JIS3号規格に該当する軽油であり、冬季の使用に適したもの。
※2:特定需要家向けに仕立てた冬季用の軽油。
※3:軍用機用のジェット燃料。
※4:Marine Gas Oilの略で船舶用の燃料油。
4. 現在の対応状況
不正のあった検査については、判明後直ちに是正。現在、全ての製品で検査を適正に実施している。また、是正前に出荷した製品について、保存サンプルの試験結果および製品を生産するための各基材の品質等を確認した結果、品質上の問題はないと判断。
[問い合わせ先]
コスモエネルギーホールディングス株式会社
コーポレートコミュニケーション部 広報グループ 伊藤・山田・細谷
電話:03-3798-3101/FAX:03-3798-3841
■(コスモエネルギーHD)一部製品における不適正な検査について:https://ceh.cosmo-oil.co.jp/press/p_220713/pdf/220713jp_02.pdf