今回の出資により、Grabが現在展開中の資金調達ラウンドの合計額は、27億ドル(約358億円)に。同社は2018年末までに30億ドル(約3398億円)を集める計画だ。
また、現代自は1月にもGrabに出資しており、今回が2度目の出資となる。
現代自動車グループの鄭義宣(チョン・ウィソン)副会長と握手するGrabのアンソニー・タンCEO。
シンガポールで開催されたBloomberg New Economy Forumにて (出展:Bloomberg)
ちなみに、Grabに出資している企業は他にも、ブッキング・ホールディングスやマイクロソフト、トヨタ自動車、オッペンハイマーファンズ、ゴールドマン・サックス・インベストメント・パートナーズ、シティ・ベンチャーズなど、世界の大手企業や大手金融機関が名を連ねている。
Grabミン・マー社長のコメント
「当社はシンガポール最大のEV保有企業として、東南アジア各地でEV導入を促進させるため、現代自動車グループと提携することを楽しみにしております。
私たちはお互いに、モビリティーの電化が持続可能で環境にやさしく、低コストの交通プラットフォームの構築にとって重要な基盤の一つだという共通のビジョンを持っています」
現代自動車グループ最高イノベーション責任者兼戦略&テクノロジー部門長ヨンチョウ・チ博士のコメント
「世界で最も早く成長している消費者市場の一つである東南アジアは、EVにとって新たな巨大市場です。
Grabの同地域での事業展開の範囲は他社の追随を許さず、同社のお客様と企業のプラットフォームはますます拡大しているため、東南アジアでのEV導入を加速するうえで、Grabは貴重なパートナーです」
Grabについて
シンガポールに拠点を持つGrabは、東南アジア最大のO2Oモバイルプラットフォームを提供。交通、食、ショッピング等のサービスに関し、簡単に支払いが可能な一元化されたE-ウォレットを提供。オンデマンド交通システムも手がけ、東南アジアにおけるEVを活用したサービスの拡充にも注力している。
同社は現在、シンガポール、インドネシア、フィリピン、マレーシア、タイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジアにおいて事業展開している。
公式ホームページ:http://www.grab.com
現代自動車グループについて
現代自動車グループは自動車や鉄鋼、建設、物流、金融、IT、サービス業などのバリューチェーンを生み出しているグローバル企業。
世界中に約25万人の社員を有する現代自動車グループ傘下には、現代自動車と起亜自動車を有する。