三菱自動車工業は、災害発生時に同社製電動車を被災自治体へ速やかに提供できる体制づくりを目的とした「DENDOコミュニティサポートプログラム」の推進を決定。2022年度を目標に、全国自治体との災害時協力協定締結を目指す。
災害時協力協定の締結は、災害発生時に改めて自治体と必要事項を確認する時間的ロスをなくし、給電等に活用できる三菱自動車の電動車をタイムリーに被災地・避難所等へ貸与することを目的としたもの。
三菱自動車は2012年9月、京都府や京都三菱自動車販売、その他協力企業2社と災害時協力協定を締結。今年9月1日には静岡県や県内4つの系列販売会社(*1)と、さらに近い将来、岡山県や同県倉敷市・総社市、岐阜県、和歌山県などとも協定締結を予定。
今後、「DENDOコミュニティサポートプログラム」を推進することで、プラグインハイブリッド電気自動車『アウトランダーPHEV』を活用した災害時のサポート体制を、全国に拡大していく考えだ。
三菱自動車では、東日本大震災や熊本地震、西日本豪雨、北海道胆振東部地震などの大災害発生時、系列販売会社と連携して、被災自治体に対して『アウトランダーPHEV』や電気自動車『i-MiEV』などを無償で貸与。物資・人員の運送や電気を必要とする機器への給電等に活用された。
また近年、ツインモーター4WDシステムによる悪路での走破性や、エンジンで発電した電気を大容量の駆動用バッテリーに蓄えて外部に給電できる『アウトランダーPHEV』は、災害時に活用できるツールとして自治体や企業に導入される例も増えていると云う。
三菱自動車は、今後も全国の自治体や系列販売会社と協力し、人々が安心して暮らせる社会を実現できるような基盤づくりに取り組んでいくとしている。
*1:静岡三菱自動車販売株式会社、東海三菱自動車販売株式会社、駿遠三菱自動車販売株式会社、沼津三菱自動車販売株式会社の4社。
■(三菱自動車)アウトランダーPHEV:https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/outlander_phev/
■(三菱自動車)i-MiEV:https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/i-miev/