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2022年7月7日【シェアリング】

アースカー、東伊豆町観光協会とカーシェア導入で協業

坂上 賢治

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カーシェアリングプラットフォームの「アースカー(earthcar)」は7月7日、静岡県の東伊豆町と一般社団法人東伊豆町観光協会と協業し、地域MaaSの実証事業としてカーシェアリングサービスの運用を開始した。( 坂上 賢治 )

 

東伊豆町は宿泊施設が多数存在し観光客の流入も多い事を踏まえ、予てから町内の二次交通の整備に課題意識を持っていた。そこで2022年6月に「地域公共交通検討プロジェクトチーム」を発足。そもそもそれ以前よりワーケーションや多拠点居住をするリモートワーカーの取り込み施策を実施。従来の観光客だけではない〝関係人口〟の創出を推進している。

 

 

その甲斐あってか旅館の従業員を筆頭に移住者が増え2021年度は30年振りに人口が社会増を達成した。そこで観光と生活の両面で交通インフラの充実を図るべくカーシェアリングによる交通課題解決の実証事業を行う事を決めた。

 

特に観光面では、伊豆急行線の伊豆稲取駅指定駐車場にカーシェアリング車両を配備し、鉄道の駅から観光目的地までの二次交通網を充実させる事で移動利便性の向上を図る。

 

これにより東伊豆町の名所である6つの温泉郷の湯めぐりや、これまでマイカーでなくては難しかった自然スポットの周遊も容易となり、町内の回遊性が高まることで地域経済の活性化が期待される。対して生活面では、宿泊施設の従業員や移住者も手軽な移動手段として利活用出来る事から快適で暮らし易い町づくりに貢献する事も目指して行く。

 

カーシェアリングについてはアースカーの協力を得て、車載デバイスを取り付けた車両を通信で管理する事により24時間セルフで利用出来るようにした。というのは観光地のレンタカー店舗は営業時間が短いケースが多く、早朝や夜間の出発・返却が困難であったためだ。

 

アースカーでは「当社ではこれまでも自治体と連携し、カーシェアリングサービスの導入を通じて、地域の二次交通の整備をサポートしてきました。今回の協業に於いても東伊豆町の観光振興と生活利便性の向上、地域活性化に取り組み、観光地でのカーシェアリング運用の有効なロールモデルとなるよう努めて参ります」と話している。

 

運営期間:2022年7月7日〜11月30日(予定)まで
ステーション名:東伊豆町稲取ステーション
所在地:静岡県賀茂郡東伊豆町稲取2832-1
(伊豆急行線「伊豆稲取駅」指定駐車場内)
利用料金:時間料金
0:00〜05:45:¥1,000
06:00〜10:45:¥1,500
11:00〜17:45:¥2,000
18:00〜23:45:¥1,000
距離料金 ¥180/10km(最初の10kmは無料)。
※連続利用可能。
※料金は日により異なる。
※料金は予告なく変更する場合がある。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。