中国の比亜迪股份(BYD)とトヨタ自動車は、4月2日、電気自動車の研究開発に関する合弁新会社「BYD TOYOTA EV TECHNOLOGYカンパニー(以下、BTET)」の登記を完了し、5月中を目途に事業を開始すると発表した。BTETの董事長にはトヨタの岸宏尚氏が、総経理にはBYDの赵炳根氏が就任する。
両社は、昨年11月7日に合弁会社の設立に向けた契約を締結。以降、準備を進めてきた。
新会社の設立にあたり、新董事長の岸宏尚氏は、以下のように話している。
「新会社では、BYDとトヨタそれぞれの強みを持ったエンジニアがひとつ屋根の下に集い切磋琢磨しながらクルマづくりに取り組むことで、中国のお客様に喜んでいただけ、性能にも優れた電気自動車の開発を目指します」。
また、新総経理の赵炳根氏は、以下のように話している。
「新会社では、中国と日本からの技術やノウハウを持ち寄り、より環境に優しく、安全で、乗り心地よく、そして賢い電気自動車を作るための高品質な技術を追求し、普及させることに取り組んでまいります。
我々のビジョンはお客様中心の未来のモビリティ社会に向け、利便性と環境保護を両立させることです」。
[合弁会社の概要]
– 名称:
(日本語)BYD TOYOTA EV TECHNOLOGYカンパニー有限会社(略称:BTET)
(中国語)比亚迪丰田电动车科技有限公司
(英語名)BYD TOYOTA EV TECHNOLOGY CO., LTD.(略称:BTET)
– 所在地:本社広東省 深セン市 坪山区
– 役員体制:
・董事長(会長) 岸 宏尚(トヨタ自動車研究開発センター(中国)有限会社 高級執行副総経理)
・総経理(社長)赵炳根(比亜迪股份有限公司)
・董事(取締役)6名(トヨタ3名、BYD 3名)
・監事(監査役)2名(トヨタ1名、BYD 1名)
– 事業内容:電気自動車及びそのプラットフォーム、関連部品の設計・開発等
– 出資比率:トヨタ(50%)・BYD(50%)
– 従業員数:約300人
■BYD(英語):http://www.byd.com/en/index.html