ナビタイムジャパンは8月9日、カーナビアプリ“カーナビタイム (※1)”の新機能として、渋滞回避レベルの異なる複数の渋滞回避ルートをユーザーが選択できる「超渋滞回避スライダー」を、同日より、提供すると発表した。
「超渋滞回避スライダー」では、目的地までのルート上に一定以上の渋滞があった場合に、ルート検索結果上に回避ルートの提案・渋滞回避レベルを表すスライダーを表示(※2)、これを左右に動かすことで、渋滞回避レベルの低いルートから、遠回りでも渋滞を極力回避する渋滞回避レベルの高いルートまで、地図を見ながら複数の「超渋滞回避ルート」をユーザーが確認・選択できる機能。
カーナビタイムでは、2015年より、プローブ交通情報を活用して、渋滞回避に特化・所要時間を短縮する「超渋滞回避ルート」1つを提案している(※3)が、この新機能では、渋滞回避度合いに応じた複数のルートを提案すると云う。
ナビタイムジャパンは、より渋滞回避レベルの高い複数の「超渋滞回避ルート」を算出するに当たって、これまでの「超渋滞回避ルート」算出のロジックに加え、新たに過去の週末やゴールデンウィークなどの交通プローブ情報から高速道路を避けた一般道の抜け道を抽出し、そのまま高速道路を走行した場合よりも早く到着したルートなどを分析・活用。
「2023年ゴールデンウィーク・抜け道ランキング」(※4)の分析等を通じて、特に大型連休などで長距離に亘る渋滞が発生する場合などでは、一般道に降りることで、走行距離は大幅に増えるが所要時間を1時間以上短縮できるケースもあると分かったことから、「走行距離が伸びても渋滞をできる限り避けたい」、「渋滞してもいいから走行距離を抑えて走りやすい高速道路を走りたい」など、ドライバーの志向に合せたルートにより、渋滞のストレスを減らしていきたいとしている。
ナビタイムジャパンは、これからも交通渋滞を移動の課題と捉え、事前に渋滞を避けるための渋滞予測技術の開発・精度向上や、渋滞を避けたルート案内ができる経路探索技術の開発・向上に取り組んでいくとしている。
※1:ダウンロード先(iOS用 /Android OS用 )。
※2:リアルタイムの渋滞状況を考慮しているため、道路状況によっては複数の渋滞回避ルートが提示されない場合がある。
※3:(ナビタイムジャパン)プレスリリース「『超渋滞回避』ルート、新機能としてカーナビアプリに提供開始」(2015年4月23日)
※4:(ナビタイムジャパン・プレスリリース)「2023年ゴールデンウィークのカーナビアプリ走行実績を分析した『抜け道ランキング』を発表」(2023年5月19日)