伊藤忠商事は、米国・ニュージャージー州のTerraCycleと資本・業務提携を締結。リサイクルビジネスに本格参入する。
日本では、廃棄物として排出されるプラスチックごみの約14%が単純焼却や埋め立てなどで未利用のまま処理され、また約63%が「サーマルリサイクル」や「熱回収」の名の下で焼却。使用済み製品をごみではなく、大切な資源として回収し、新たな素材として再生利用する「マテリアルリサイクル」の推進が求められている。
TerraCycleは、「捨てるという概念を捨てよう」というミッションのもと、従来リサイクルが困難なモノを回収し、様々な製品にリサイクルを実現。
大手消費財メーカー、小売業者、都市、施設と協働し、使用済みのおむつから、たばこの吸い殻、製品の空き容器やパッケージまで、従来廃棄され、埋立地か焼却所にたどり着くしか道がなかったモノを回収しリサイクルする事業を現在21カ国で展開している。
伊藤忠は、ESGを事業推進の重要課題と位置づけ、本提携を通じてTerraCycleとグローバルに協業し、特に日本及びアジアにおけるリサイクル事業の展開を推進。
また、TerraCycleが持つブランドオーナーとのネットワーク、リサイクル技術、リサイクルプログラムの運営ノウハウと、国内外における伊藤忠グループのネットワークを掛け合わせ、リサイクル領域での新たなビジネスモデルを創出。
世界の持続可能な発展に向けた循環型社会の実現を推進していくとしている。
[TerraCycleの概要]
– 会社名:TerraCycle, Inc.
– 代表者:Tom Szaky
– 本社所在地:米国 ニュージャージー州トレントン
– 事業概要:リサイクルプログラムの提供・運営
– HP:https://www.terracycle.com/en-US