一般乗用旅客自動車運送などを担うキャビック(京都市右京区、代表取締役社長:兼元秀和)は10月20日、京都に於いて国内初となるタクシーによる手荷物配送のワンストップサービス「先に運んどくわ〝お荷物CHECK INタクシー〟」を開始する。
この〝お荷物CHECK INタクシー〟の具体的なサービス詳細は、海外を含む遠方地から京都駅に降り立ったばかりの観光客が、観光スポットへの訪問を目的にタクシーに乗車。当該タクシーは、利用客を観光の目的地に送迎した後、そのタクシー利用客の手荷物を別途、宿泊予定先のホテルまで有料で輸送するというもの。
これにより駅からのタクシー乗車客は、大きな手荷物を持つことなく効率的に目的の観光スポットへの訪問ができるようになる。なおタクシーが、このようなタクシー利用客の荷物(貨物)だけを別途、運ぶ試みは国内初となる。
キャビックがこの〝お荷物CHECK INタクシー〟サービスを開始する理由は、京都市でインバウンド客の回復や修学旅行生の増加に伴い、タクシー不足、コインロッカー不足、市バスの混雑といった諸問題が発生しているため。
そこでキャビックは、今年6月に国土交通省が乗客と荷物を一緒に運ぶ「貨客混載」の規制が緩和されたことを受けて、タクシーでも貨物運送業と旅客運送業両方の許可を得れば荷物を運ぶことができるようにした。
そんな当該サービスの最も大きなメリットは、観光移動に係る重荷を負わない「気軽さ」さにある。つまり観光客自身が「荷物をホテルに輸送しなければならない」という旅行先の到着時にしか発生しない手間を、タクシーの予約と組み合わせることにより解消できるようになった。
なお同〝お荷物CHECK INタクシー〟サービスは、個人の観光客だけでなく、ホテルや旅行会社が自らのサービスの一環として観光客へ対して提示し、独自の当該サービスとして提供することもできる。
キャビックでは、「〝お荷物CHECK INタクシー〟を事前にご予約頂くことで、京都に到着してからもスムーズにタクシー移動ができるようになります。
タクシーが来なくて時間をロスしたり、コインロッカーを探すためだけに歩き回って体力を消耗するといった観光前のストレスがなくなります。
また観光地に着いてからも荷物を気にせず手ぶらで観光できるため、行ける場所、やれることが一層広がります。
当社では観光客と荷物をワンストップで送り届けることでオーバーツーリズムを解消し、京都市の観光のイメージアップに繋げいきたいと考えています」と話している。
なお手順を踏んだサービスの利用方法は以下の通り
(1)キャビックコールセンターに連絡し、乗車地、降車地、宿泊先、荷物個数を伝える。算出された貨物料金に問題がなければ了承し、宿泊先ホテルにキャビックが荷物を持っていくことを伝えておく。
(2)観光当日、乗車地でタクシーに荷物を載せて目的地へ。
(3)目的地までの料金と貨物料金を支払い降車。
(4)観光終了後、宿泊先で荷物を受け取る。
上記の結果、
・荷物はタクシー利用客の観光中に輸送され、後から荷物が届く心配がない。
・何人乗っても同一料金のため、家族やグループでの利用ができる。
・ビジネスや接待にも活用できる。
サービス概要
●サービス名:先に運んどくわ お荷物チェックインTAXI
●対応エリア:京都市内
●キャビックコールセンター:075-864-2100(受付時間:9:00-18:00)
※将来的にはアプリを利用し、予約から支払いまでワンストップ提供予定。
※事前予約制(流しや駅待ちの車両によるサービスの引き受けは不可)。
※旅客輸送後の貨物輸送サービスのため、荷物のみの輸送は行わない。
※貨物料金は距離で決定(最低1,500円~)。Googlemapの直線距離測定で算出。
※タクシー利用客の送迎に付随した貨物輸送のため、地域の物流網に影響を及ぼさない。
事業者概要
・会社名:株式会社キャビック
・住所:京都市右京区梅津段町8番地
・電話番号:075-861-1188
・創立:昭和37年1月
・代表者:兼元秀和
・車輌数
ジャンボハイヤー:8両
タクシー(普通車):111両
福祉車両:8両
計127両