中国・比亜迪(BYD)日本法人のBYDジャパンは、全日本空輸(ANA)が東京国際空港(羽田空港)で実施する、空港制限区域内の「自動運転バスの実用化」に向けた実証実験に協力する。
実証実験では、BYDの大型電気バス「K9RA」をベースに、先進モビリティ社が改造した自動運転バスを使用。SBドライブが開発した自動運転車両運行プラットフォーム「Dispatcher(ディスパッチャー)」を車両に連携し、バスの遠隔監視を行う。
ANAは、この結果を評価・分析し、利用客の乗り継ぎの利便性向上や、空港従業員の移動の効率化を目的とした試験運用(自動運転レベル3相当/※2)を、今年内にスタートする。
※1)自動運転レベル3:システムが全ての運転タスクを実施するが、システムの介入要求等に対してドライバーが適切に対応することが必要。
[実証実験概要]
<実施期間>
2020年1月22日~31日(休日除く8日間)
<実施場所>
羽田空港第2ターミナル制限区域内 北乗降場→65番スポット付近→北乗降場 1周約1.9km。
<使用車両>
BYD大型電気バスK9RAをベースに改造した自動運転バス。
主な搭載機器:自動操舵装置、EBS(Electronic Brake System)、GNSS 受信機、ジャイロセンサ、各種センサ、走行制御コンピュータ、認識処理コンピュータ。
<主な実施内容>
・空港制限区域内における大型自動運転バスによる自動運転レベル3相当での走行検証。
・自動運転バスの実用化に向けた課題の抽出、必要な環境整備の検証。
[各社の役割]
■SBドライブ株式会社:自動運転車両運行プラットフォーム「Dispatcher」の提供、添乗員操作用アプリの提供。
■先進モビリティ株式会社:自動運転技術の提供、空港制限区域内の自動走行に関する技術検証。
■ビーワイディージャパン株式会社:ベース車両の提供、メンテナンス支援。
■全日本空輸株式会社:関係各所との運用諸調整、ドライバーの派遣、実用化を見据えた課題抽出。
[実験導入車両概要]
– 車両名:BYD 大型電気バス K9RA
– 車両寸法(mm):全長 12,000 x 全幅 2,500 x 全高 3,400
– 乗車定員(人):57(座席数 26、運転席を含む)
■(ANA)羽田空港において大型自動運転バス実用化に向けた実証実験を実施:https://www.anahd.co.jp/group/pr/202001/20200122.html