駅探は7月28日、山形県と県内バス路線の「混雑状況予測実証実験に係る業務提携協定」を締結したことを発表した。
山形県では、人口減少や新型コロナウイルス感染症まん延等に伴う公共交通の利用低迷や、移動ニーズの多様化・広域化等、様々な地域公共交通を取り巻く課題を抱えている。こうした課題を解決する手段の一つとして、令和3年3月に「山形県地域公共交通情報共有基盤(オープンデータプラットフォーム)」の運用を開始し、交通情報サービスを提供する事業者に対し、活用を促している。また、令和4年春には県内複数の民間バス事業者において「地域連携ICカード」を利用したIC乗車サービスが提供される予定となっている。
一方、駅探は、「乗換案内サービス」をモバイルにて日本で最初に始めたコンテンツプロバイダであり、近年は、事業コンセプトである「From the Stations~駅から始めよう~」に基づき、様々な交通機関を包括した地域の移動支援や観光支援型のMaaS領域にも積極的に取り組むなど、常に質の高い移動サービスの実現に向けて取り組んでいる。
今回、2者は業務提携協定を締結し、それぞれが有する資源やノウハウを有効活用することにより、県内公共交通のさらなる利便性向上に向けて取り組んでいく。
■業務提携概要
(1)連携内容(混雑状況予測の実証実験)
通勤通学バス利用者の利便性向上や新型コロナウイルス感染症対策としてのバス停や車内の密回避に資するため、下記路線を対象に、県が保有・収集したデータを活用し、駅探がバス路線の混雑状況の計算による予測方法(アルゴリズム)を作成するもの。作成後は、当該アルゴリズムに基づく予測と実際の混雑状況を実車・バス停調査により確認し、アルゴリズムの検証を行う。
(2)協定期間
令和3年7月21日から令和4年3月31日
(3)対象路線
山形大学附属小・中学校の児童・生徒が通学のために利用する路線
(4)実車・バス停調査
令和3年10月から11月頃