情報流通支援サービス事業を行うオークネットは、発電、照明関連技術を軸とした様々な製品開発を行うMIRAI-LABO(以下、ミライラボ)と、8月から業務提携した。
なお、オークネットは今年4月、ミライラボへの出資を行っている。
ミライラボは、2006年の設立以来、独自の企画力と技術開発力を基に、自然エネルギー、省エネルギーに関連する発電、照明関連技術を軸とした様々な製品を開発。
これまでにLED製品、電力を継続供給できる世界初のリチウムイオンバッテリー式の電源装置などを開発し、防衛省、警視庁、消防庁、電力会社、道路公団をはじめとした様々な企業・団体からも製品を受注している。
一方、オークネットは、1985年からオンラインの事業者間リアルタイムオークションビジネスを開始し、中古車をはじめバイク・花・中古デジタル機器・ブランド品など様々な分野での展開により、約2万5千社の事業者会員ネットワーク網を保有している。
オークネットは今回の提携を通じ、下記領域において、営業力、提案力、人材等のリソースやノウハウを提供、同社の製品サービスの提供スピード向上、提供範囲の拡大など、ビジネスの発展へつなげていきたいとしている。
[主な提携領域]
1. MBMS(Multiple Battery Management System / ※1)
ミライラボのリチウムイオンバッテリーシステム「MBMS」は、無瞬断でバッテリー交換可能、感電しない安全性、長期保存に耐える耐久性、寿命の延長といった特徴を持ち、既に色々な用途で利用されている。
一例としてミライラボは、使用済みEV自動車用のリチウムイオンバッテリーを、独立電源街路灯としてリユース。無電化地域でも独立電源として供給可能な製品を提供している。
2. MaaS(Mobility as a Service / ※2)社会での利用
ミライラボでは、LED照明の用途技術における表面仕上げ技術と複数のパラボラカーブリフレクター(放物曲面の反射板)を組み合わせ、色ムラ、照度ムラを解決しつつ、省エネを実現する特許技術を保有。
更に電源ノイズ除去技術やAC/DCが交互に入れ替わる環境にも適応する安定電源供給技術と特許を組み合わせ、照明器具内や路面上にカメラ、センサー、WiFiアンテナや5G(※3)ミニ基地局といった機能を内蔵する技術を有している。
またミライラボでは、国内初となる太陽光路面発電舗装パネルを開発。5Gアンテナや走行中のモビリティーに、路面で発電した電力を供給することで、安定した通信・セキュリティーや自動運転など、その実現が期待されている。
3. ソーラーパネル省エネ周辺技術
ミライラボの路面発電舗装パネル、Solar Mobiway(ソーラーモビィウェイ)は、特殊並列設計(障害物が乗ったセルが他のセルに影響しない)や、曇天でも発電できるコントロール技術と数々の特許に基づく特殊回路等により構成。
その周辺技術の様々な製品への応用により、SDGs(※4)への貢献が期待される。
※1)MBMS(Multiple Battery Management System):複数のバッテリーが正常に動作するよう、監視・制御するシステム。
※2)MaaS(Mobility as a Service):人やモノの移動を単なる手段としてではなく、サービスとして捉える概念。
※3)5G:超高速・超低遅延・大容量・大量接続の通信。
※4)SDGs:持続可能な世界を実現するために国際的に定められた17種の目標。
[会社概要]
<ミライラボ>
– 社名:MIRAI-LABO株式会社
– 本社:東京都八王子市千人町3-3-20 (〒193-0835)
– 代表者:代表取締役 平塚利男
– 設立年月日:2006年4月6日
– 資本金:270百万円 (2019年8月1日現在)
– 従業員数:14名 (2019年8月1日現在)
– HP:https://mirai-lab.com/
<オークネット>
– 社名:株式会社オークネット
– 本社:東京都港区北青山二丁目5番8号 青山OMスクエア (〒107‐8349)
– 代表者:代表取締役社長 藤崎清孝
– 創業年月日:1985年6月29日
– 資本金:1,711百万円 (2018年12月31日現在)
– 連結売上高:19,400百万円(2018年12月期)
– 連結従業員数:677名 (2018年12月31日現在)
– 株式:東証第一部(証券コード:3964)