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2017年11月14日【エネルギー】

ブリヂストンのオーストラリア子会社、鉱山ソリューション事業の新拠点

坂上 賢治

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株式会社ブリヂストンは、11月10日にオーストラリアに鉱山ソリューションの新拠点を設立・営業を開始したと発表した。(坂上 賢治)

 

具体的には、同社のオーストラリア子会社で、鉱山車両用タイヤとコンベヤベルトの販売・サービスを手掛ける「ブリヂストン アースムーバー タイヤズ ピーティーワイ リミテッド(以下、BSEM)」が11月14日、西オーストラリア州・ピルバラ地域に鉱山ソリューションを展開するべく、新たに「ピルバラ マイニング ソリューション センター(以下、PMSC)」を設立したもの。

 

 

このPMSCは、左記の通り2017年11月10日から営業を開始しており、2017年11月14、15日に開所記念の式典を開催した。

なお14日の式典には、ケヴィン・ミシェル 西オーストラリア立法議会議員、カミロ・ブランコ ポートヘッドランド町長を来賓として招待した(上記記事筆頭の写真は、その際の開所記念式典の様子。11月14日、オーストラリア・ポートヘッドランドに於いて)。

 

この新設となったPMSCは、鉱山と港の両方に近い立地にあり、使用される鉱山車両用タイヤ、コンベヤベルト、油圧ホース等の商品提供に加え、関連するサービスのワンストップかつ迅速な提供も可能だ。

これを背景に、“Pit to Port”のコンセプトのもと鉱物の採掘から輸出される港までの一連の事業のオペレーションを足元から支え、生産性向上・資産価値向上・コスト最適化等を通じて同社顧客の経営に寄与する。

 

この指針に沿ってPMSCでは、鉱山車両用タイヤの販売・保守・修理、リムの改修・修理、タイヤのフィッティングなどを組み合わせて、現場オペレーションに入り込んだカスタマイズソリューションを提供する。

またトラック・バス用タイヤを販売する同社グループ会社の「ブリヂストン オーストラリア リミテッド」と協働し、トータルモビリティソリューションも提供している。

同時にPMSCでは「B-Tag(B-Tagは、Bridgestone Intelligent Tagの略。運行中の建設・鉱山車両用ラジアルタイヤの空気圧・温度を計測し、情報をリアルタイムで運転手や運行管理者に送信するシステム)」や、「TreadStat(建設・鉱山車両用のタイヤ・リム管理ソフトウェア)」などの自社開発したデジタルツールを活用。

センター内に配備したITルームでデータを蓄積・解析して、顧客のオペレーションの最適化に貢献。生産性・資産価値向上等に資していく構え。

 

ブリヂストングループでは今後、世界各地で鉱山事業者に向けてトータルモビリティソリューションを提供する予定で、この新設したPMSCで培っていく技術とノウハウを横展開し、世界の主要な鉱山の周辺で事業を拡大していく方針としている。

 

<BSEM概要>
1. 会社名:Bridgestone Earthmover Tyres Pty. Ltd.
(ブリヂストン アースムーバー タイヤズ ピーティーワイ リミテッド)
2. 所在地:オーストラリア ニューサウスウェールズ州 シドニー
3. CEO:仁保 滋
4. 資本金:7,000千オーストラリアドル
5. 資本比率:株式会社ブリヂストン 100%
6. 従業員数:255名(2017年10月末現在)
7. 事業内容:建設・鉱山車両用タイヤ等の販売及びそれに付随するサービス 他

 

<PMSC概要>
1. 施設名:Pilbara Mining Solution Centre
(ピルバラ マイニング ソリューション センター)
2. 所在地:オーストラリア 西オーストラリア州 ポートヘッドランド
3. 従業員数:約10名

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。