ビー・エム・ダブリューは、燃料として水素を充填し、水素エネルギーにより発電した電気を電池に蓄え、電気によりモーターを駆動させて走行する「燃料電池実験車両BMW iX5 Hydrogen(アイエックスファイブ・ハイドロジェン)」の日本に於ける公道走行を2023年に引き続き、2024年も実施していく。( 坂上 賢治 )
2023年の実証実験は、公道での走行を中心に実施された。更に東京都内での走行に留まらず、水素エネルギーに注力している福岡県と大阪府での実証実験を実施した。昨年取得したデータは全て本国の開発チームに共有され、今後の車両開発に反映される予定としている。
BMWグループでは、「燃料電池車は、新たなるパワートレインの1つとして注目を浴びている車両であり、2011年よりトヨタ自動車と燃料電池車の基礎研究を共同で行なっている。
水素を燃料とする燃料電池車は、燃料の充填に時間を掛けずに、長距離走行可能となることが最大の特徴の1つであり、燃料電池実験車両BMW iX5 Hydrogenの場合、燃料である水素が、空の状態から約3分程度の充電で、約500kmもの長距離を走行する事が可能となる。
こうした実績を踏まえ、BMWグループは日本での実証実験を2024年も引き続き継続する方針を固めた。2024年の実証実験は、官公庁や行政機関、大学を訪問し、各方面の専門家の視点から製品に対するフィードバックを貰うと共に、一般の公道試乗も消化していく」と述べている。