ビー・エム・ダブリューは7月2日、ミドルサイズ・スクーター「新型BMW C 400 X(シー・ヨンヒャク・エックス)」および、「新型BMW C 400 GT(シー・ヨンヒャク・ジーティー)」を発表した。
発売は、2021年7月16日より、全国のBMW Motorrad正規ディーラーにおいて開始する。
ミドルサイズ・スクーターとは、取り回しが容易で、中排気量域の都市型二輪車としてBMW Motorradが2012年に新たにライン・アップに加えたセグメント。その先駆けとなるBMW C 400 Xは、細い路地を抜け、目的地まで素早く移動するためだけではなく、アーバン・モビリティを積極的に楽しめるよう開発された。
BMW C 400 GTは、ミドルサイズ・スクーターのグラン・ツーリスモバージョンとして、ツーリング時のライダーおよび同乗者へのさらなる走行快適性を重視して開発されたモデルで、両モデルともにBMW MotorradならではのデザインDNAとパフォーマンス哲学が込められているという。
新型BMW C 400 X / GTは、従来モデルと同様に350cc単気筒エンジンを搭載し、最高出力25kW(34ps)/7,500rpm、最大トルク35Nm/5,750rpmを発揮する。そのエンジンの駆動を効率よく伝達するために、CVT(無段変速機)ギヤ・ボックスと、振動を抑え快適性を高めるスイングアーム・ベアリングを備えた、ねじれ剛性の高いスイング・アームが装備されている。
さらに、駆動装置にも様々な面で改良が加えられている。新しい触媒コンバーターやワイド・バインド酸素センサーの採用、シリンダー・ヘッドの改良、ジェネレーター・カバー上の新しいセンサーの採用、最適化されたワイヤー・ハーネスの導入、アイドリング・スピード・レギュレーターの廃止及びアイドリング・スピード・コントロールの変更などにより、よりスムーズかつ繊細なスロットル・レスポンスとアイドリング安定性を向上させている。
安全装置として標準装備されているオートマチック・スタビリティ・コントロール(ASC)には、新たにオートマチック・ラディアス・キャリブレーション機能が採用された。今までは、タイヤ交換時などに手動での調整(キャリブレーション)が必要だったが、オートマチック・ラディアス・キャリブレーション機能が採用されることで、自動で調整が行われるようになり、メインテナンス性が向上した。さらに、従来よりも俊敏なレスポンスと、濡れ路面などの滑りやすい状況における車両操作性を向上させている。ブレーキ・システムには、新しいフロント・ブレーキ・キャリパーが採用され、ブレーキ・レスポンスの向上と共に、左右対称のブレーキ・フィールを実現している。
機能面では、シート下の収納スペースの照明を、従来の側面からではなく、上方からの照明に変更したことで、利便性を大幅に向上させている。さらに、12Vの電源ソケットに加えて、新たにUSB充電ソケットを装備。そして、両モデルも他のモデルと同様に日本仕様はETC 2.0を標準装備している。
■メーカー希望小売価格(消費税込み)
BMW C 400 X:¥870,000
BMW C 400 GT:¥930,000