ベントレーモーターズは、トビアス・シュールマン氏を2月1日付でデザイン部門の新ディレクターとして任命した。なお前任者のアンドレアス・ミント氏は、新たにフォルクスワーゲンに於いてデザイン部門の責任者となる。
自動車デザインの分野で20年のキャリアを持つ新ディレクターのシュールマン氏は、マクラーレン、アストンマーティン、ブガッティを経て2005年からフォルクスワーゲンのポツダムデザインセンターでデザイン部門のシニア・ポジションを務めた。
その後の2007年にウォルフスブルグのフォルクスワーゲンデザインへ移籍。パサート、アルテオン、トゥアレグの他、様々なショーカーのデザインに携わった後の2021年10月、ベントレーのエクステリアデザインの責任者の重責を経て今回、デザイン部門の新たなディレクターに就任した。
直近でそんなシュールマン氏は、アンドレアス・ミントの指揮の下、ベントレー〝バトゥール〟のデザインに貢献。バトゥールは、ベントレーに於けるデザイン革命の始まりを体現しており、ベントレーの未来のBEVモデルの指針となる新しいデザインDNAを示しているという。
なおこれ以降のシュールマン氏は、ベントレー開発担当役員のマティアス・ラーベ博士の直属の部下となる。ラーベ博士は、シュールマン氏について「トビアスは、2021年に入社して以来、非常に重要かつポジティブな影響を与えてくれています。
彼が入社した時期は、2030年迄に完全な電動化を実現するために邁進している当社にとって重要かつエキサイティングな時期であり、それは今でも変わりません。
高級自動車業界での経験が豊富で、ベントレーブランドとフォルクスワーゲングループを深く理解している彼の就任は、持続可能な高級モビリティのリーダーになるという私たちの将来の目標を達成するために最適であると思っています。
私たちは、ベントレーの今後の製品デザインに大きな影響を与えてくれたアンドレアスに感謝すると共に、トビアスが新たに加わってくれることをうれしく思っています。アンドレアスとトビアスはこれからそれぞれの新しいキャリアで成功を収めてくれる事でしょう。
英国クルーにあるベントレー本社で働くシュールマン氏は、約50名のデザインエキスパートのチームを率い、現在およびこれからのベントレーのラインナップ、コンセプトカー、ショーカーの、エクステリアやインテリア、カラー、トリムのデザインを決めるに責任を持つことになります」と述べた。
一方、デザイン部門の責任者となる事についてシュールマン氏は「現在、ベントレーではデザインランゲージの再構築を進めています。
私の同僚全員と密接に協力しながら、これを主導する責任を負うという事は、とても名誉なことだと感じています。
また、私たちが共にベントレーを新しい方向へと導き、現代のベントレーをインスピレーションに溢れ調和に満ちた最高の車にしていく事を楽しみにしています」と話している。