NEXT MOBILITY

MENU

2024年2月22日【MaaS】

ボードリー、高松市&イーストと「屋島山上」で自動運転実証

坂上 賢治

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

BOLDLY(ボードリー)は2月22日、高松市とイーストを構成団体とする高松市屋島地区自動運転実証調査事業コンソーシアムが実施する⾃動運転実証調査事業を受託した。

 

この受託により2月23日~3月3日の期間、高松市の屋島山上の公道で自動運転EV「MiCa(ミカ/エストニアAuve Tech社製)」の実証運行を実施する。

 

ハンドルがない自動運転車両が公道で実証運行を行うのは、香川県内で初めて。BOLDLYは、この実証にで⾞両の提供や自動走行の設定、BOLDLYが開発・提供する運⾏管理システム「Dispatcher(ディスパッチャー)」の提供と運⾏・遠隔監視業務を担う。

 

 

屋島は、観光客に加えて地域住民も多く訪れる高松市のシンボルであり、屋島山上では、2022年に観光交流拠点施設「やしまーる(指定管理:イースト)」がオープン。

 

にぎわいや活性化の動きが広がる一方、屋島山上と山麓を結ぶシャトルバスの運転手不足や、観光客の増加に伴う渋滞などが課題となっていた。そこで同実証では、屋島⼭上観光駐⾞場を起点にスカイウェイ視点場を折り返し地点とする往復約2kmのルートを、「MiCa」が⾃動運転レベル 2で運行し(6便/日)、シャトルバスの持続可能性に対する自動運転技術の有効性を検証する(バス停は屋島山上観光駐車場の1カ所。スカイウェイ視点場から乗車することはできない)。

 

実運行ルートでは、乗車中に平家物語で描かれる源平屋島合戦の名場面である「義経の弓流し」や「那須与一の扇の的」などの舞台となった景色を一望でき、歴史を楽しむことができる。

 

出発地点の屋島山上観光駐車場には、源平屋島合戦の逸話を紹介するアートパネルが設置されており、事前に当時の歴史について学ぶこともできる。折り返し地点であるスカイウェイ視点場では、約5分の停車時間を設け、乗客は一時降車して源平合戦古戦場の景観を堪能できる。

 

この実証を通して、高松市屋島地区自動運転実証調査事業コンソーシアムは、自動運転の社会受容性の醸成を図る他、自動運転に関する情報収集や分析、検討などを行い、自動運転車両の導入に向けた検証を進める。

 

運行の概要
・運行期間:2024年2月23日~3月3日 ※2月25日を除く
・運行速度:時速20km未満
・乗車定員:7人(オペレーター1人を除く)
・乗車方法:事前予約不要・先着順
・運賃:無料
・運行本数:6便/日
・走行距離:往復約2km

 

運行ダイヤ
・屋島⼭上観光駐⾞場を起点にスカイウェイ視点場を折り返し地点とする往復のルートを1日に6便運行する。屋島山上観光駐車場の出発時刻は下記の通り。

 

運行ルート
・屋島⼭上観光駐⾞場〜スカイウェイ視点場

LINE公式アカウント「高松市屋島_自動運転バス走行実験」で、「MiCa」の運行状況や運行ダイヤを確認できる。QRコードから“友だち登録”を行うことができる。

MiCa
スカイウェイ視点場
屋島山上観光駐車場に設置されているアートパネル

 

会社名:BOLDLY 株式会社
所在地:東京都港区海岸 1-7-1 WeWork 東京ポートシティ⽵芝 10 階
代表者:代表取締役社⻑ 兼 CEO 佐治 友基

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。