独・BASFのコーティングス事業本部は6月13日( 独・ルートヴィッヒスハーフェン発 )、技能五輪国際大会の主催団体「WorldSkills International( WorldSkills / ワールドスキルズ・インターナショナル、本部:オランダ )」と、競技職種のひとつ〝車体塗装部門〟の独占スポンサーとして複数年に亘るパートナーシップ契約を締結した。
これを前提にBASFは、来たる9月10日から15日まで、仏・リヨンで開催される第47回技能五輪国際大会( リヨン大会 )で、各国の予選を勝ち抜いた24カ国の代表選手が出場する塗装競技に於いて、自社の自動車補修用塗料〝Glasurit(グラスリット)〟を提供する。なお同リヨン大会では、世界65カ国以上から1,500人以上の技能者が62の競技職種へ参加する予定だ。
そんな技能五輪国際大会へのスポンサードについてBASFコーティングス事業本部でグローバルオートモーティブリフィニッシュ部門のシニアバイスプレジデントを務めるクリス・ティトマーシュ氏は、「当社は、技能五輪国際大会の理念である『技あり、道あり!』を心から支持しており、それゆえ再び同大会を支援できることを大変光栄に思います。
新たな世界最高峰の舞台で私たちは、次世代を担う自動車補修塗装の技術者達を鼓舞し、この職種でキャリアを築くための経験と、更なる技術向上に取り組むべくモチベーションを高める最高の機会を提供したい。
だからこそ技能五輪国際大会では、我々が持つ最先端製品を当該競技へ提供します。なぜなら若い技術者達に、作業時間、塗料の使用量、持続可能性などで高水準の製品を取り扱う経験をして貰うことで、技術競技の水準が更に高まることに期待を賭けているからです」と述べた。
また併せて同社は、自動車補修デジタルプラットフォーム〝Glasuritリフィニティ®〟を活用した塗装プロセス手法や、調色などを試す機会も提供する。
そんな同社の取り組みに関して第8回欧州技能選手権大会の優勝者で、今回はリヨン大会のアンバサダーを務めるバスティアン・ヴァイエ氏は、「私は今大会で、若い技能者達の指導を担当しています。その成長過程で若い技術者達が、Glasurit 100 Lineの可能性を探求できることは、彼らのインスピレーションを刺激し、その結果、競技の壇上では期待を上回る成績に繫がるのではないかと期待に胸を膨らませています」と語った。
更にWorldSkillsの最高経営責任者( CEO )のデビッド・ホーイ氏は、「今日に於いてサステナビリティ性は、競技種目を問わない永遠のテーマとなっており、全ての自動車塗装に関わる技術者にとっても、それは変わるものではありません。
そうしたなかでBASFは、リヨン大会で持続可能な高性能ソリューションを提供してくれるだけでなく、そうした製品を使いこなすための格好の舞台を用意してくれました。我々はその取り組みに心から感謝しています」と結んでいる。