自動車リサイクル促進センター(JARC)は、10月から、自動車ユーザーから預かったリサイクル料金で、ESG投資(*1)を開始する。
2006年に国連が機関投資家に対して、ESG投資プロセスを組み入れた「責任投資原則」(PRI)を提唱したことを契機に、近年、ESG投資が世界的に広がりつつあると云う。
また、2017年に環境省が「グリーンボンドガイドライン2017年度版」(*2)を策定したことを契機に、国内のESG投資も拡大。
JARCは自動車ユーザーから預かる約9,394億円(*3)のリサイクル料金(*4)の管理・運用を通じて、ESG投資のうち「E(環境)」に資するグリーンボンド(*5)及び「S(社会)」に資するソーシャルボンド(*6)を取得していくこととした。
JARCは、このESG投資を通じ、2016年に政府が策定・公表した「持続可能な開発目標(SDGs)実施方針」(*7)に関して持続可能な社会の実現に向けて社会的責任を果たすとしている。
*1)ESG投資:環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)、の観点を考慮した投資
*2:詳しくは、環境省ウェブサイトを参照:http://www.env.go.jp/policy/greenbond/gb/greenbond_guideline2017.pdf
*3:2018年3月末時点
*4:3物品(シュレッダーダスト、フロン類、エアバッグ類)の適正なリサイクル・処理と管理に要する費用
*5:「グリーンボンド」は、調達資金の使途を環境改善効果のある事業に限定して発行される債券
*6:「ソーシャルボンド」は、調達資金の使途を社会課題の解決に寄与する事業に限定して発行される債券
*7:詳しくは、首相官邸ウェブサイトを参照:http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sdgs/
[公益財団法人自動車リサイクル促進センター(JARC)について]
自動車のリサイクル及び適正処理の促進に関する各種事業を行うことにより、資源の有効な利用の向上及び環境の保全に貢献することを目的とする公益法人。
– 所在地:〒105-0012 東京都港区芝大門1-1-30 日本自動車会館11階
– 設立:2000年(平成12年)11月22日
– 理事長:中村 崇
– 自動車リサイクル法指定法人業務の主務官庁:経済産業省、環境省
– URL: https://www.jarc.or.jp/
■(JARC)事業計画書・報告書:https://www.jarc.or.jp/foundation/financial-data/report/
[問い合わせ先]
電話:050-3786-7755 平日 9:00~18:00 (土日祝日・年末年始を除く)
自動車リサイクルシステム コンタクトセンター