オートバックスセブンは10月6日、大分県が推進している次世代モビリティサービス導入推進事業を受託したと発表した。
地域高齢者の移動手段の確保や観光地の交通渋滞の改善など移動に関わるさまざまな地域課題の解決に向け、次世代モビリティプラットフォームを活用し、持続的なサービスの導入および新たな経済価値の創出に向けた実証実験を実施する。
同社は、大分県が推進している次世代モビリティサービス導入推進事業を受託し、先端技術を活用したモビリティ+ αの取り組みにより、持続的なサービスの導入および新たな経済価値の創出を目指している。
なお、さまざまな移動に関する地域課題の解決に向け、以下3つの実証実験を実施する。
1.「過疎地・山間部での高齢者の移動課題の解消」に向けた実証
2.「観光地における渋滞等移動課題の解消」に向けた実証
3.「多様な移動手段の提供による移動活性化」に向けた実証
■各実証実験の概要
1.「過疎地・山間部での高齢者の移動課題の解消」に向けた実証
実証エリア:竹田市
日程:2021年11月、2022年1月
日本国内において過疎地・山間部では、公共交通機関の縮小・撤退により、移動困難な高齢者が増加しており、移動課題の解決が必要となっている。2020年度に野津原地域において、移動手段の確保に向けた「IoTプッシュボタン」を使ったタクシー配車の実証実験を実施。利用者や事業者から前向きな声が聞かれた一方、実装に向けた課題も判明した。課題点を改良し、「IoTプッシュボタン」を使ったオンデマンドモビリティの仕組みと地域高齢者の見守りサービスとの組み合わせにより、過疎地・山間部の高齢化の課題を多方面から解消できないか検証する。
2.「観光地における渋滞等移動課題の解消」に向けた実証
実証エリア:由布市
日程:2022年1月
観光地では、クルマによるアクセス・移動が中心となるため、観光地付近での交通渋滞が大きな課題となっている。観光地内へのクルマの進入制限の仕組み(パーク&ライド)と多様性に富んだ移動手段を提供し、快適かつ利便性の高いモビリティサービスの提供の可能性について検証する。
3.「多様な移動手段の提供による移動活性化」に向けた実証
実証エリア:日本文理大学から大在駅近辺
日程:2021年12月
公共交通機関が限られているエリアにおいて、クルマでの移動に制限がある場合、移動手段の選択肢は少なくなる。既存の公共交通機関と連携したシェアリングパーソナルモビリティ(IoT自転車、電動キックボード)による移動手段の多様性と効果を検証する。