オートバックスセブンは12月23日、大分県の次世代モビリティサービス導入推進事業を受託し、「次世代モビリティサービスの在り方に関する検討会(県事務局)」の実証実験として、「観光地の渋滞緩和に向けたパーク&ライドの実証実験」を由布市湯布院町で実施すると発表した。
由布市湯布院町にはコロナ禍前、年間約380万人の観光客が訪れており、観光シーズンには観光客による交通渋滞が発生し、住民生活にも影響を及ぼしていた。今回の実験では、コロナ収束後の客足回復を見据えて、由布院盆地郊外の駐車場から自家用車以外の交通手段に乗り換えて中心部に向かう「パーク&ライド」を実施し、交通を分散することによる渋滞緩和を検証する。
実証期間は、2022年1月5日(水)~2022年1月18日(火)とし、スマホアプリで近隣駐車場の満空情報や道路の渋滞情報の提供と、ラストワンマイルの移動手段として、glafit製の「X-SCOOTER LOM(クロススクーターロム)」の電動キックボードの貸し出しや、IoTプッシュボタンを用いたタクシー配車サービスの提供を行う。
また、中心部への乗り換え交通手段の情報に加え、AIカメラによる満空情報をアプリ上に表示することで、観光客の車が観光地へ入る前に空いている駐車場情報をキャッチでき、駐車場から観光地への移動手段を多様化することで、渋滞の解消と観光客の満足度向上を目指す。
■実証実験概要
期間:2022年1月5日(水)~2022年1月18日(火)
実証実験エリア:湯布院エリアの駐車場と観光エリア
実験参加者:湯布院観光客約50名
内容:
①スマホアプリによる情報提供
空き駐車場情報や抜け道、中心部への乗り換え交通手段の情報を提供。
②パーク&ライド
湯布院宮尻パーキングから、電動キックボードのシェアリングやIoTプッシュボタンによるタクシー配車を利用し観光地へ移動する。