アウディは8月2日、Audi Sport Team WRTの32号車が、スパ・フランコルシャン24時間レースで総合2位表彰台を獲得したと発表した。
2021年8月1日、スパ24時間レースがベルギーのスパフランコルシャンサーキットで開催され、スパにおけるレース開催100周年を記念した特別なカラーリングを纏った4台のAudi R8 LMSが投入された。
Audi Sport Team WRTの32号車(ケルビン ファン デル リンデ/ドリス バンスール/チャールズ ウェーツ組)は、予選でのレッドフラッグにより、上位のグリッドを確保することができず勝利はほぼ不可能と思われたが、最終的にトップとわずか3.9秒で2位表彰台を獲得した。
Audi Sport customer racing統括責任者のクリス ラインケは、次のように述べた。「今日のレースのフィナーレは、まさに息を呑むような展開となりました。Audi Sportドライバーであるケルビン、ドリス、チャールズはAudi Sport Team WRTとともに素晴らしいレースを展開しました。1年前はわずか4.6秒差で勝利を逃しましたが、今年はその差がさらに縮まりました」
レース結果を見ると、58台が参戦した今回のレースでは、7つのメーカーがトップ10に入ったが、アウディは、ほぼすべてのチームが上位でフィニッシュしている。2位に入った32号車に加えて、他の3台のAudi R8 LMSがトップ10フィニッシュを果たした。
ロビン フラインス/デニス リンド/ニコ ミュラーによるAudi Sport Team WRTの37号車は、4位でフィニッシュし、Audi Sport Team Saintélocは、6位でフィニッシュした。また、Audi Sport Team Attemptoは、9位でレースを終了している。
今回のレースでは、Audi Sportがサポートする4台のGTスポーツカーに加えて、プライベートチームから5台のAudi R8 LMSが参戦し、そのうち4台もフィニッシュラインを通過した。
なかでも、Attempto Racingのパフォーマンスは目を見張るものがあり、アレックス アカ/マックス ホーファー/ファビアン ラヴェルニュ組は、シルバーカップクラスにおいて17チーム中4位、総合でも15位に入り、経験豊富なPro-Amチームよりも上位でフィニッシュした。
Team WRTは、シルバーカップで6位と富田 竜一郎選手が予選でのクラッシュ修復、シルバーカップ予選16位からの決勝参戦にもかかわらず8位完走。Saintéloc Racingは10位でチェッカーを受けた。
ヨーロッパとオーストラリアの多くのカスタマーチームは、今後数週間で熾烈なタイトル争いを展開。Audi Sport customer racingは、10月15日~17日にインターコンチネンタルGTチャレンジの第2ラウンドとして開催される、インディアナポリス8時間レースに参戦する。インターコンチネンタルGTチャレンジでは、アウディは、フェラーリに15ポイント差をつけて、マニュファクチャラーランキングをリードしている。