独アウディAGはドイツ時間(インゴルシュタット)の6月29日、アウディの監査役会は、マルクス・ドゥスマンの後任としてゲルノート・デルナー氏(Gernot Döllner)が同社取締役会会長に就任する決議を可決。来たる9月1日に就任予定である事を発表した。
新会長へ就任予定のゲルノート・デルナー氏は機械工学の学位を持ち、1993年にフォルクスワーゲンに博士(Ph.D.)候補として入社。
その後、ポルシェAGで様々な要職を務めた。そこではコンセプト開発部門の統括責任者やパナメーラ シリーズの統括責任者を務め、2021年以降、デルナー氏はフォルクスワーゲングループに於ける製品・グループ戦略など幅広い業務の統括を担当して来た。
アウディAGのマンフレート・デス監査役会会長は、「マルクス・ドゥスマンがこれまでアウディで遂行した重要な業績に対して感謝します。
彼は、電動化戦略をはじめとする重要な戦略的決定の計画と推進に対して、大きな先見性とビジョンをもたらしました。アウディはこれらの基盤を、今後もさらに築いていくことができるでしょう。
そうした意味でもゲルノート・デルナーは、製品戦略と主要市場に於ける立場をさらに強化するために相応しい人物です。彼は取締役会と共に、順調に進捗するアウディの戦略をさらに進め、新しい章を加えるでしょう」と評した。
またアウディAGのペーター・モッシュ監査役会副会長 兼 労使協議会議長は、「マルクス・ドゥスマンは、コロナパンデミックとウクライナへのロシアの侵攻の影響によるサプライチェーンと市場に於ける困難な時期を経て、アウディとその従業員を導いて来ました。
私たちは現会長のドゥスマンの尽力と支援に感謝し、彼の将来の活動の健闘を祈ります。またゲルノート・デルナーを、アウディの新しい取締役会会長として、心から歓迎します。
フォルクスワーゲン グループの枠組み内で、アウディを独立したブランドとして役割を形成することは最も重要な課題です。私は従業員の代表として、デルナーとの協力を楽しみにし、会社の将来に楽観的な展望を持っています」と語った。
最後に新たにアウディのCEO職に就任するゲルノート・デルナー氏は、「この新しい任務を受けることを光栄に思い、今後を楽しみにしています。
アウディは素晴らしい会社であり、豊かな歴史を持っています。私はアウディのすべてのチームと協力して、会社の将来を形作ることを楽しみにしています」と話している。