ドイツのミュンヘンII検察当局は、10月16日(現地時間)、アウディ(AUDI)AGにより製造・販売された特定のV6及びV8ディーゼルエンジン及び、ディーゼルエンジン搭載車の規制要件違反に対し、ドイツの規制違反に関する法律第30条第1項第130号第1節(秩序違反法 – OWiG)に基づき、アウディAGに対して行政命令を発令した。
この行政命令の発令により、アウディAGに対しての規制違反に関する捜査は終了となる。
行政命令による罰金の合計金額は8億ユーロ(規制違反に対する法的に最高額の罰金500万ユーロ及び不正な経済的利益の返還7億9,500万ユーロ)。
この特別損失で、アウディグループの業績は、2018年度に予想した主要な財務指標を大幅に下回ることになる。
ミュンヘンII検察当局による調査では、規制適合に関する車両の監視面において、「エミッションサービス/パワーエンジン承認」の部門が、監視義務に違反していたことが判明している。
調査結果では、これらの監視義務違反は、2004年から2018年の期間、規制要件を満たさずにアウディAGによって開発された特定のV6及びV8ディーゼルエンジン、フォルクスワーゲン(Volkswagen)AG製造・販売のEA288(第3世代)型ディーゼルエンジン(米国及びカナダ向け)と、EA189型ディーゼルエンジン(全世界)に、搭載された不正ソフトウェアをアウディAGが把握できなかったことによる、と指摘。
アウディAGは罰金を受け入れ、控訴しないことを決定、規制要件違反に対する責任を認めた。