JAF(日本自動車連盟)は、ゴールデンウィーク期間に救援依頼が急増することから、ドライバーへ注意を呼びかけている。
[高速道路では「タイヤのパンク」と「燃料切れ」の救援が4割]
昨年のゴールデンウィーク(2017年4月29日~5月7日)にJAFが行ったロードサービスは、全国で6万1675件、1日平均6852件。これは約12.6秒に1件の割合になると云う。
この期間、特に利用が多い高速道路でのトラブルは、「タイヤのパンク」が最も多く905件(高速道路全体の約29%)、次いで「燃料切れ」の378件(高速道路全体の約12%)だった。
■JAF救援データ 2017年度、シーズン別:http://www.jaf.or.jp/rservice/data/2017/season/
[トラブルで停車したら、まず安全を確保]
JAFでは、高速道路上でトラブルがあった際に、まず同乗者を含め全員が車外の安全な場所に避難してから救援連絡をするよう呼びかけている。
また、高速道路上や路肩でのタイヤ交換等は、重大な事故に直結する大変危険な行為とし、絶対に行わないように、注意を促がしている。
なお、JAFではこの「危険な状態」を体感できるVR動画を公開。高速道路の路肩に立った人の目線で高速道路上がいかに危険かがわかる動画となっているので、ぜひ確認して欲しいとのことだ。
■JAF360度VR動画「高速道路編」
<走行中の車両からの救援待ちの見え方>
https://www.youtube.com/watch?v=olqtpdksNy4
<救援待ちを疑似体験_時間帯の違い>
https://www.youtube.com/watch?v=xOuiub-UolQ
<救援待ちを疑似体験避難場所の違い>
https://www.youtube.com/watch?v=PNyNGf1KmFQ
[長距離ドライブ前にタイヤの点検を。空気圧不足が原因でタイヤがバーストすることも]
また、先に挙げた、ゴールデンウィーク期間中に特に利用が多い高速道路でのトラブルのタイヤのパンク関して、JAFは、外出前の空気圧の点検の大切さを説いている。
空気圧が低いとタイヤがたわみやすく、スタンディングウェーブ現象(※)が起こりやすくなる。タイヤがたわむと熱を持ち、内部のベルトとゴムが剥離したり、コードと呼ばれる繊維が損傷し、バーストにつながる。
空気圧不足のタイヤで長時間走行すると、法定速度内でもバーストする可能性があるため、長距離運転の前にはタイヤの点検を行い、安全なドライブを心がるよう呼びかけている。
■クルマ何でも質問箱「タイヤの空気圧点検と充填方法」
http://qa.jaf.or.jp/check/daily/01.htm
■JAFユーザーテスト「空気圧不足でも起きるタイヤのバースト」
http://movie.jaf.or.jp/details/56.html
※スタンディングウェーブ現象
空気圧が低いタイヤで高速走行を続けると、タイヤ接地面より後ろ側が波打つように変形する現象のこと。連続したたわみでタイヤが発熱し、最後にはバーストを起こす。